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今日はアセットフォーの定休日。
今回は、随分前に教えてもらった新製品について書きたいと思います。
太陽光発電の話です。
弊社でも以前は、結構施工&販売をしていたんですよね。
でも、最近はめっきり施工&販売する事がなくなりました。
何故だと思いますか?
別に売電単価が下がったからではありません。
化石燃料の使用を減らし、自然エネルギーへのシフトチェンジを勧める立場にある者として、太陽光発電の採用を勧めないなんて・・・。
しかも弊社はZEHビルダー登録工務店です。
そんな弊社が太陽光発電をお勧めできない理由はたったひとつです。
そう、落雪問題!
数年前の大雪で、何件も被害を出してしまいました。
幸い大事には至らなかったものの、自宅の物干しを破損したり、隣家のカーポート屋根&新車を潰しそうになったり・・・。
PVを滑り落ちた雪がそのまま隣家の屋根に落ち、その雪がご自宅のエアコンやエコキュートの室外機を埋めてしまい、機能障害が出た家もありました。
中には隣家との関係が悪化して、あわや裁判なんてことに・・・。
弊社の場合、北側斜線や道路斜線および高度地区斜線の影響で屋根が小さいんです。
ここに3.0kw程度のPVを載せようとすれば、軒先いっぱいまで載せなければなりません。
それこそ、施工基準ギリギリまで載せることになります。
軒先に雪止め金具を付けても、落ちる雪を止めることはできません。
だから太陽光発電を希望する方には、落雪の危険がある事、隣地に迷惑を掛ける恐れがある事を話さない訳にはいきません。
結果、太陽光発電のお宅は激減しました。
致し方ないことだと思っていますが・・・。
メーカーと会う度に、この話をして落雪対策の施したPVを要望していたんです。
でも諸々あって、実現は難しいようですね。
半ば諦めていたんですが、ある日担当営業が『良い知らせ』を持ち込んでくれました。
それが『発電するほっとパネル』です。
正式には『太陽電池一体型ヒーターパネル』と云います。
簡単に云えば、太陽光パネルの裏に面状の電気ヒーターが入っています。
普段は太陽光発電を行いますが、大雪が降りそうな時にはヒーターをONして融雪パネルに早変わりします。
カタログを見ると雪国での設置を狙って開発されたようですが、狭小地でも有効だと思います。
山形県西置賜郡飯豊町で行われた、国立山形大学との共同実証実験の結果は以下の通り。
ヒーターの有無による違いがはっきりと出ています。
問題は、ヒーターの消費電力ですよね。
年に数回とはいえ、あまりにも大きな消費電力では発電分を帳消しにするかも・・・。
4段×4列の場合のPV出力4.38kwに対するヒーター容量は3.04kwなんだそうです。
またコントローラー操作で、簡単にヒーター面積を変えることが出来るので、容量を抑えることも出来ます。
信頼と安心の日本製、保証体制だってバッチリです。
パネルの保証は10年、構成機器の保証は15年、施工保証も10年ついています。
あっ、メーカー名を書き忘れていました。
長州産業の製品です。
これなら、安心してお勧めできそうですね。
posted by Hoppy Red
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