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今日は日曜日、現場はお休みです。
『FPの家 T邸』
金曜日から始まった、シーリング工事の様子を書きたいと思います。
前回はマスキングテープ貼り(最近はマステなんて言われているようですね。)まで書かせていただきました。
継ぎ目にシーリング剤を充填する前の養生を目的とするテープを貼る作業です。
この後、紫と青のテープの間(目地)にシーリング剤を充填します。
目地を覗いて見ると、中に鉄板があるのが判ります。
サイディングを張っている途中の方が判りやすいですね。
この鉄板をハット型ジョイナーと云います。
表面が緑色になっています。
これ、ボンドブレーク加工がされているからなんです。
サイディングの小口同志を接着する事を2面接着と云います。
これが正しい施工方法。
では、間違った施工方法はと云うと・・・。
3面接着と云われる、サイディングの小口同志とジョイナーの3面がくっついている状態なんです。
これ、かなり重要なんですよね。
シール剤に負担が掛かってしまい、破断する危険性が高くなります。
マステ貼りが終わったら、サイディングの小口にプライマーを塗ります。
これです。
これを塗ることで付着がよくなるんです。
刷毛を使って塗るんですが、この時ジョイナーに塗ってはいけません。
そしてシーリング剤を充填します。
今回サイディングの目地に充填したのは『プラチナシール』と云われる高耐候性シール剤です。
従来のシールとは全然違います。
違い その①
一般的なシール剤に比べて経年劣化が少なく、長持ちするんです。
上の資料は他メーカーのものですが、基本的な考え方は同じようですね。
概ね15~20年もつといいますから、一般的なシール剤の倍くらいの寿命になる訳です。
違い その②
シール剤自体は、ソーセージ状のパックになっています。
従来のシール剤は、写真のようなカートリッジに入っていて、先端にノズルを付けた状態で使います。
カートリッジガンに入れて、レバーを引けば先端からニョロっと出るんです。
でもソーセージ状(エコカートリッジ)の場合は、専用のガンに入れて使います。
最初からガンに筒が付いていて、この中にソーセージを入れて使うんです。
使い終わったカートリッジってゴミなんですよね。
とにかく本数が多いから、けっこうな量になります。
ソーセージは潰れますから、ゴミの量が減ります。
当然資源の無駄遣いも減らせます。
職人さんに言わせると手間が掛かるし、使い終わったマステを巻付けることが出来ないから困るらしい・・・。
従来のタイプよりもゴミが少なくていいと思うんですが・・・。
シールを充填したら、ヘラで平らに均します。
この時重要なのが、ヘラ先端の形状らしい・・・。
ヘラには職人さんの工夫が色々あるんですよね。
みんな、それぞれ違った工夫がしてあって面白いですよ。
平らに均したら、マステを取ります。
この時、剥がしたマストをどうするか?
これが結構、問題なんです。
シール剤がべったり付着していますから、触れば汚れてしまいます。
長いマステは始末悪いんです。
大抵の人は、要らなくなったカートリッジに巻き付けて、そのまま捨ててしまいます。
でもエコカートリッジの場合は、それが出来ません。
例えば、シール剤が付着していない部分を指でつまみ、丸めて捨てる。
要らない棒を用意し、それに巻き付けて捨てる。
くらいしかありません。
仕上がったばかりのシール剤に触ってはいけません。
簡単に凹んでしまい、台無しです。
だから、普通は高所から下に降りながら施工を行います。
終わった場所には近づきません。
きれいに仕上がりました。
でも冬季は気温が低いため、固化するまでの時間が掛かるんですよね。
その間、塗装などの作業は出来ません。
1週間程度の養生期間が必要になります。
乾いたら、軒裏・破風板に塗装をします。
そして、その上に雨樋を取付けます。
足場の撤去まで、まだまだ掛かりそうです。
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