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先日、打合せの際にお客様が仰っていました。
家づくりって、お金が掛かりますよね。
多分、一番高価な買い物だと思います。
車を買おうと思えば、カタログを集め性能をチェックします。
そして販売店の情報を集め、2店舗ほどに絞り込み、直接話を聞いてみます。
その上でなければ、決めることなんて出来ません。
せいぜい10年くらいしか乗らない車の話です。
でも家はもっと大事ですよね。
健康・安全・安心・省エネ・・・。
それなのに、家づくりに際して勉強している人ってあまりいないですよね。
こんな話をされて、びっくりしました。
そうなんですよね、
正にその通りです。
でも、家づくりを勉強するって大変です。
数多あるテキストの中には、明らかなミスリードも含まれています。
広告・宣伝に至っては、何を信じていいのかわかりません。
その説明、間違ってはいないけど・・・。
なんて事もたくさんあると思います。
以前であれば、
「弊社のつくる家は高性能で省エネですよ。」
と言ってる営業マンが沢山いたと思います。
最近は
「UA値は0.6以下、ZEHにすれば光熱費ゼロも可能です。」
なんて事を言う営業マンもいると思います。
住宅燃費で評価するのは素晴らしい取組みだと思います。
でも、詳しい条件をお伝えしなければなりません。
光熱費ゼロと聞いていたのに、ちっともゼロじゃない!
なんて事も多いようですよ。
UA値で評価するのは重要です。
でも、壁・床・天井の断熱はソコソコの建物に高性能サッシを取付けるだけで、ある程度のUA値は確保できるんです。
そうした建物って、意外と暖かくないんですよね。
「えっ、UA値が大事なんでしょ?」
・・・。
「やっぱりC値が大事?」
そうです。
C値を知ることは重要です。
ご存知の方も多いとは思いますが、念のため簡単にご説明しましょう。
建物にある隙間を合わせたものを総隙間面積(相当隙間面積)と云います。
この場合の隙間に、換気扇の穴やエアコンの穴等は含まれません。
窓や玄関ドアも閉めた状態となります。
例えば3mm角の隙間が100個あれば、9.0㎠が総隙間面積となります。
この9.0㎠の隙間を延床面積で割った値がC値となります。
床面積当たりの隙間面積を表す指標です。
気密性能を示す場合に使われています。
気密なんて必要ないという方もいますが、弊社では必須性能だと思っています。
仮に延床面積が100㎡の家であれば、9.0÷100㎡=0.09㎠/㎡、小数点以下第2位を四捨五入して表示するので、C値=0.1㎠/㎡となります。
C値=2.0㎠/㎡以下であれば高気密となりますから、立派な成績だと思います。
C値の素晴らしい点は、現場で実際に測定しなければわからないことだと思います。
設計・施工の結果を確認出来る訳です。
でもC値が良ければ◎という訳でもありません。
たとえば『隙間特性値』なんて指標も大事です。
隙間の総面積だけではなく、隙間の大きさの散らばり方を確認することが出来ます。
先程は3mm角の隙間を100個と書きました。
でも、1cm角の隙間×3個と3mm角×66個の合計でも≒9.0㎠となります。
前者と後者は、ほぼ同じC値。
でも、たぶん前者の方が隙間風が少なくて快適ですよね。
「えっ、C値だけじゃないの?」
そして迷路に迷い込む・・・。
こんな風に、知れば知るほどわからなくなる事も多いんです。
まずは調べてみましょう。
当然わからない事が沢山出てくると思います。
直接、聞いてみるのも良いと思います。
きちんと答えてくれる担当者だと良いですね。
posted by Asset Red
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