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今日の練馬・板橋は春のように暖かい陽射しでした。
だから上着を脱いで現場回り&近隣挨拶をしたんです。
軽装だと、身体が軽く感じますね。
でも時折吹く強風に震えていたりして・・・。
『FPの家 S邸』
大安吉日、土台敷きを行いました。
外部排水の先行配管も無事完了しています。
基礎の中の給排水・給湯配管もほぼ完了。
青い管が給水管、オレンジの管が給湯管、灰色の管が排水管です。
2つ以上の排水が合流する所には通気弁も設置してあります。
白い頭が通気弁、排水した際に排水口内の水が引っ張られて「ゴボッ」という音がするのを防ぐことが出来ます。
さあ、土台敷きの開始です。
今回も土台&大引きには国産檜の芯持ち材(KD材)を採用しました。
大入れ蟻(雄)加工された土台先端を写してみました。
蟻首左下の樹芯、わかりますかね?
基礎天端には既に土台墨が書かれています。
この墨に合わせて土台を敷けばいいんです。
まずは土台を敷く場所まで運び込み、墨に合わせて置いてみます。
でも基礎天端にはアンカーボルトが出ているので、まともに置くことは出来ません。
写真のように、アンカーボルトにくっつけて置くのが精一杯なんです。
この状態で、土台にアンカーボルトの位置を書き込みます。
〇印の中心にある+がアンカーボルトの芯です。
ここにドリルの刃先を当て、真っ直ぐに穴を明けます。
この時に大量に出る『削り滓』、捨てるの勿体ないですよね。
燃料になるし、土の上に撒けば良い肥料になります。
檜ですから、布袋に入れれば匂い袋にだってなるかも・・・。
穴明け完了。
全ての穴を明けたら、基礎の上に仮置きしておきます。
アンカーボルトと土台の穴の位置が一致しているの、分かりますかね?
穴明けが終わったら、土台裏にホウ酸水溶液を塗布します。
当然、後日にシロアリ屋さんが来て『高濃度ホウ酸による木材劣化対策工事』をしてくれるんですが、土台って基礎の上に載せられてしまうので、事前に塗っておく訳です。
その方が、確実に塗れるでしょ。
土台を敷く前に、基礎天端に基礎パッキンを敷き込んでおきます。
弊社では、ロングタイプを採用しています。
土台の敷き込み開始です。
土台伏図を見ながら、アンカーボルトの穴にアンカーボルトを挿していきます。
土台の継手には雄雌があるので、土台を置く順番も重要なんです。
雌材を先に敷き、雄材をその上に重ね、掛矢で叩きいれます。
写真は腰掛鎌継手の雄雌を撮ったもの。
イラストの方が判りやすいですよね。
仕口と呼ばれる直交する接続部分も同様に雄雌があります。
写真は大入蟻掛けと云われる仕口です。
イラストで見ると、こんな感じ。
実際に上から見ると、こうなります。
『り7』と書かれているのに気がつきましたか?
これ、番付と云います。
縦通りに向かって左がい・ろ・は・に・・・。
横通りに奥から1・2・3・・・。
番付が振られているので、これを合わせて行けば図面を見なくても組み立てられるようになっているんです。
昔の人の知恵って、凄いですよね。
土台を敷き込んだところを撮ってみました。
中央の穴の中に見えるのがアンカーボルトです。
この上に金物を載せ、回転を加えると、上部が平らに仕上がるナットを採用しています。
土台が敷き終わったら、大引きを敷き込みます。
大引きは土台と違い、基礎の上には載りません。
土台から土台に掛ける材の為、荷重を基礎に伝えるための鋼製束が必要となります。
写真中央にあるのが鋼製束、これを910mm間隔で留め付けていきます。
大引きを裏返しに仮置きし、束を留めていきます。
取付けが終わったら、ひっくり返します。
大引きの先端を土台の仕掛けに合わせて平らに置き、掛矢で叩き入れます。
大引きと大引きを繋ぐ大引きもあります。
これも、ひとつひとつ叩き入れていきます。
鋼製束はターンバックルになっているので、軸を回すことで長さを変えることが可能です。
長さを調節したら、耐圧盤との間に接着剤を塗布します。
ピアノを置く部屋の床は防音構造にする為、一般床よりも土台&大引きの間隔を小さくしました。
そして、レベルも少し下げてあります。
土台に掘られた仕掛けです。
そして大引き先端に彫られた腰掛大入れ加工。
これを落とし込み。
木ネジで留め付ければ完了です。
大引き入れも完了しました。
やっぱり広いですよね。
途中から足場屋さんも作業に加わりました。
基礎廻りにPPシートを敷いています。
これを敷いておくだけで、建物廻りの清掃が楽なんですよね。
見た目もきれいだし・・・。
土台敷き、無事完了しました。
明日は先行足場&上棟材の搬入&荷受けを行います。
皆さん、お疲れ様でした。
posted by Asset Red
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