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今日の練馬・板橋は曇り空。
『FPの家 S邸』では、バタバタと作業を進めています。
屋根下地完了です。
換気棟の為のスリットも開けました。
遮断パネルの通気層もバッチリ確保出来ています。
破風下地の取付も完了。
いつもの半分しか巾がありません。スッキリしていていいでしょ?
外廻りの雨養生も完了です。
ようやく、専門業者による『高濃度ホウ酸による木材劣化対策工事』の施工が行われます。
さすがの責任施工です。
高濃度ホウ酸水溶液の温度は30℃前後になっています。
水溶液中の飽和ホウ酸濃度って、水温によって違うんですよね。
水温が低ければ、当然濃度が低くなってしまいます。
そして、濃度の低い水溶液ではシロアリには効きません。
つまり温かい水溶液で無ければ、防蟻処理としては意味が無いことになります。
乾いたら、再度塗る。
これを数回繰り返しても良いそうですが、そこまで手間暇掛ける人はいないですよね。
そして、ホウ酸処理したところに雨は厳禁です。
濡れれば、溶けて流れてしまいます。
溶脱と云いますが、表面に付着したホウ酸が溶けて流れてしまえば、シロアリには効きません。
そこで必要になるのが雨養生です。
2人掛かりで、1日作業となりました。
配管廻りや、基礎のセパ金物廻りには『ボレイトフィラー』が充填されています。
写真の白い物がソレです。
次の写真を見ればわかります。
排水管の廻り
セパ金物の周りには隙間があります。
シロアリがここを侵入口にして、建物を食害するケースが多いんだとか・・・。
ボレイトフィラーはホウ酸を含んだパテの為、シロアリの侵入をいつまでも防止してくれる優れ物です。
硬くならない為、気密材としても有効なんだとか。
少し前に発売されたボレイトシール(ホウ酸入り油性シーリング剤)に比べると、かなり施工性が良いですね。
今回は、標準施工を採用しました。
よって、土台上1.0mの木部を高濃度ホウ酸にて処理します。
床パネルも6面全て、ホウ酸まみれです。
よく見ると、結晶化したホウ酸が付着しています。
床パネルの上に敷き込むネダノン合板も、ホウ酸まみれ・・・。
あれ?
梁上まで濡れている所もあるようです。
玄関及びユニットバスに限り、梁上までホウ酸処理の対象になるようですね。
シロアリの被害が多い部位なんでしょう。
施工前は乾いていた基礎は、いつの間にかホウ酸水溶液でいっぱいです。
プールみたいですね。(どんだけ撒いてるんだろう?)
作業が終わると、現場には小さな容器が置かれていました。
この中にホウ酸水溶液が入っています。
でも、高濃度ホウ酸水溶液ではありません。
雨等で溶脱した場所に塗るための水溶液の濃度は15%くらいなんだそうです。
濃くしても、冷めれば結晶化するので意味がありません。
薄くなったところに重ね塗りするのが目的なので、15%くらいがちょうどいいんだとか・・・。
納得です。
今日の所は、コレで終了です。
後日、外壁合板および間柱とFP壁パネルにも高濃度ホウ酸を散布する予定になっています。
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