多摩産材

弊社の商圏は準防火・防火地区ばかり・・・。

そのせいか、破風板や軒天は窯業系の仕上がりが多いんです。

面白みもないし、経年美化を楽しむことが出来ません。

窯業系建材のメリットは、防耐火を始め色々あると思います。

でも、経年劣化は否めません。

たまには木質系の破風板&軒天材を使ってみたいなぁー。

なんていつも思うんです。

でも、メンテを心配する方が多い・・・。

そりゃ、そうですよね。

実は、我が家の破風板は木なんです。

腐朽が心配だったので広葉樹とし、仕上げに浸透系防腐塗料を塗りました。

築8年になりますが、今の所問題ありません。

むしろ窯業系のように、塗膜が剥がれることもないので長持ちするんじゃないかな?

なんて勝手に思っています。

現在建築中の『FPの家 S邸』では、破風板及び軒天に多摩産の杉を採用しました。

ご存知でしょうか?

東京都内の多摩地域で生育し、生産された木材を一般的に『多摩産材と呼びます。

そのうち、多摩地域の適正に管理された森林から生産されたことが『多摩産材認証協議会』によって産地証明されたものが『認証材』となります。

このマークの付いた木材は、森林所有者から製材業者までの流通過程が登録した事業者によって行われるため、多摩産材の産地が確実に証明できるんです。

腐朽菌対策として、より強い『赤身材』を指定しました。

これに浸透系防腐塗料を塗れば、間違いありません。

個人的にはクリア色をお勧めしますが・・・。

こんな納まりを想定しました。

黄色い部分が屋根タルキです。

プレカット工場で加工してもらい、現場加工の無いようにしました。

実際の様子です。

暗くて良く見えませんね。

でも2×6のタルキを使っている割に、破風下地が狭いでしょ?

破風板が広くて格好わるいなぁーと、いつも思っていました。

そして軒天下地に厚さ12mmのケイカル板を貼ります。

最後に杉の破風板&杉の羽目板を貼れば完成です。

平屋建ての為、メンテナンスも比較的容易だと思います。

足場を掛けなくても、梯子で事足ります。

無垢板であれば、元々色ムラがありますから、随分先に貼り替える事があっても気になりません。

廃盤なんてあり得ないし、部分的な貼り替えも可能・・・。

新建材にないメリットがたくさんあります。

火に弱い事を心配する方もいますが、そんな方には良い塗料も出ているようです。

南側の窓上には庇も付きます。

当然、コレも多摩産杉で仕上げます。

えっ!納まりですか?

又の機会にご紹介したいと思います。

いつかは木製の外壁もやってみたいんですよね・・・。

相当難しいとは思いますが。

posted by Asset Red

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