雨が降っています。

雨です。

『FPの家 S邸』

屋根の下葺材が葺けません。

困りましたねー。

現場もたいした動きがないし、先日の拙ブログに書いたホウ酸濃度について書いてみたいと思います。

ある温度において溶媒100gに最大限溶ける溶質のg数を溶解度と言うそうです。

例えば水100gに溶けるホウ酸の量は温度により異なりますが、以下のようになるらしい。

 0℃→2.66g

10℃→3.57g

20℃→5.04g

30℃→6.60g

40℃→8.72g

50℃→11.52g

60℃→14.81g

70℃→18.62g

80℃→23.75g

90℃→30.38g

100℃→40.25

質量濃度(%)=ホウ酸(g)/水(g)ですから、それぞれの温度の時の濃度は赤字のようになる筈・・・。

  0℃→2.66g/(100g―2.66g)=2.7%

10℃→3.57g/(100g―3.57g)=3.7%

20℃→5.04g/(100g―5.04g)=5.3%

30℃6.60g/(100g―6.60g)=7.1%

40℃8.72g/(100g―8.72g)=9.6%

50℃11.52g/(100g―11.52g)=13.0%

60℃14.81g/(100g―14.81g)=17.4%

70℃18.62g/(100g―18.62g)=22.9%

80℃23.75g/(100g―23.75g)=31.1%

90℃30.38g/(100g―30.38g)=43.6%

10040.25g/(100g―40.25g)=67.4%

ホウ酸処理協会の基準濃度は20%BAEという事ですから、60℃ではダメ!という事になるのかな?

先日のセミナーでは、40℃で27.4%と言っていました。

どっちが正しいのだろう?

先日の木材劣化対策処理の際に、残していったホウ酸水溶液です。

濃度は15%程度と言っていました。

水温を測ってみると、およそ5℃。

この時の溶解度は残念ながらわかりません。

0℃/2.7%~10℃/3.7%の範囲なのは間違いないと思います。

容器に入れた際には湯気を立てていた水溶液です。

温度低下により、含む事の出来るホウ酸量は確実に減っている筈。

容器を持ち上げて、中身を良く見てみると何やら白い物体が・・・。

これ、ホウ酸なんですよね?

容器に入れたばかりの水溶液には、こんなもの沈殿していませんでした。

かなりの量です。

水温10℃としても、水溶液の濃度はMAX3.7%って事ですよね。

これを掛けても、シロアリや腐朽菌には効果が無いことになります。

「あくまでも、基準ホウ酸濃度に満たない部位への追加処理用として残しておきます。」

と言われたことが、ようやく理解できました。

これを暖めながら攪拌すれば、温度により濃度の高い水溶液が出来るという事ですよね。

暖かい水溶液を撒いていた理由も、理解できました。

でも、溶解度の違いについては不明のままです。

調べないといけませんね。

現場では大工さんが、FP床パネルを土台の間に充填していました。

用意するのは、ウレタン掛矢と木ネジ、そして電動ドライバーです。

パネルを土台間に嵌め込み

ウレタン掛矢で叩き入れます。

パネルと土台間の隙間は1mmです。

少しづつ叩き入れます。

叩き過ぎると、土台面より下がってしまいます。

その時は、下から叩くんです。

パネルと土台の面が揃ったら、パネル外側の木枠から土台に木ネジを留め付けます。

これを、ひたすら行います。

足元は、先日撒いたホウ酸水溶液でビショビショです。

作業しずらいだろうなぁー。

水抜き穴を設けていますが、雨の日は排水能力が落ちるんですよね。

乾いたら耐圧盤は、ホウ酸で真っ白なんだろうなぁー。

この作業は明日まで続きます。

そして、この上にネダノン合板を敷き込みます。

2階床が1階よりも跳ね出ている部分にも、写真のようにFP床パネルを充填します。

写真は、玄関ポーチ及び自転車スペースの上部となります。

1階とは違い、仕口部分には羽子板ボルトが取付けてある為、パネルを切り欠かなければ納まりません。

穴には現場発泡ウレタンを充填し、あとで気密処理を行います。

カメラに水滴がついていたようですね。

見づらくて申し訳ありません。

雨が上がれば、屋根の下葺きを行う予定です。

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