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断熱材でしっかり保温されたVVFケーブルに10A程の電流が流れると、銅線は計算上60℃程まで加熱されることになります。
40℃以下の使用環境で、電線の寿命は20年から30年。
それ以上の温度では更に寿命が短くなると日本電線工業会は言います。
つまりウレタン断熱材の中に電線を入れてしまえば、20~30年後の電線交換の際に大変な思いをするかも知れません。
えっ
この話を聞いた時は、本当にびっくりしました。
これまでの木造住宅の平均寿命は23~28年と云われていました。
でも長期優良住宅を始めとして、30年超の寿命をクリアできる建物は、もはや当たり前ですよね。
弊社のつくるFPの家だって、これに当たります。
という事は、電線の更新が必ず必要となります。
ウレタン断熱材の中に入った電線は大丈夫なのかな?
心配だったんですよね。
良い機会を戴きました。
実は築23年のFPの家を建て替える『FPの家/建て替え計画』を実施中なんです。
今は解体工事を行っています。
写真は解体現場で撮った、ウレタンパネルを貫通する電線及びCD管と、その廻りの現場発泡ウレタンの様子です。
予想以上にウレタンは劣化していません。
そして、アルミテープもしっかりと付着しています。
電線だって劣化していません。
良かった・・・。
でも、まだ23年です。
30年経ったらどうなんだろう?
この目で見ないと安心できないかも。
やっぱり配線胴縁の施工が必要だと思います。
最近の現場の写真です。
3階建ての3階部分を撮りました。
天井野縁の上は妻壁となります。
配線胴縁を施工し、石膏ボードによる耐火被覆を行っています。
そして天井野縁部分で横桟を入れ、その下にも配線胴縁を施工しています。
もちろん、石膏ボードも張っています。
これなら配線をウレタンパネルの中に入れる必要がありません。
石膏ボードとウレタンパネルの間の空気層も、ある程度の間隔で横桟を入れて仕切れば、空気の対流による壁面温度の低下を防ぐ事も可能です。
今後は、この方法を採りたいと考えています。
これなら、電線の更新も簡単です。
でも、やってみないとわからない事だってあります。
施工に立ち会い、色々な意見を聞いてみたいと思います。
身近な経験者の意見も聞いてみたいなぁー。
posted by Asset Red
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