屋根下地の耐久性を上げたい!

雨が止みました。

天気予報よりも、少しだけ早かったようですね。

練馬・板橋の気温は徐々に上がってきています。

『FPの家 S邸』

早速、屋根屋さんが来てくれました。

そして雨の滴が残る屋根の上に、屋根材を揚げ始めました。

材料が軽いせいでしょうか?

しばらく、建物内に入って作業をしているうちに荷揚げが終わってしまいました。

早っ

今回採用したのは、ディプロマットスターという金属屋根です。

基材はJIS G 3321同等品のASTM A792M、いわゆるジンカリウム鋼板(t:0.39mm)です。

ジンカリウム鋼板とは、アルミニウム55%・溶解亜鉛43.4%・シリコン1.6%)の合金被膜鋼板。

『ガルバリウム鋼板』と同じ、高耐蝕性・耐熱性・熱反射性と加工性を併せ持っています。

ジンカリウム鋼板(AZ150)は、亜鉛鉄板(Z27)との耐久比較において3〜6倍耐久性が優れています。

その為、30年の基材保証もついているんです。

現場にあった切屑を撮ってみました。

シルバーが裏、基材が見えます。

そして黒が表です。

小さな石粒が吹き付けられています

軽量で耐久性が高いのが特長です。

1m²あたり7kg(1坪あたり23kg)という軽さは他メーカーの屋根材と比べると、平板スレートの約1/3、瓦の約1/7の軽さです。

屋根が軽いという事は、耐震的には大きなメリットになるんです。

頭が重いと、赤ちゃんと同じでフラフラしちゃうんですよね。

石粒が吹かれている為、雪止め金具が要らないというメリットもあります。

太陽光パネルを載せる場合には、超有効だと思います。

そして、この石粒の効果により鋼板層への熱伝導が少なくなっているそうです。

また石粒の凸凹は雨粒を拡散させる効果があり、通常の平滑な表面に比べ雨粒が小さくあたります。

だから鋼板屋根の『うるさい音』を抑える事ができるんだとか。

でも弊社が気にいっているのは、屋根材と下葺き材の間に空気層がある事なんですよね。

施工中の屋根材を横から撮ってみました。

隙間が見えると思います。

下地への留め付け部はしっかりと固定されていて、隙間は無いんですが、ジョイント部分から空気が抜ける構造になっているようです。

この空気層のお蔭で、他の屋根材よりも小屋裏へ熱を伝えづらい構造になっています。

最近ネット等で問題になっている現象を、ご存知でしょうか?

小屋裏の湿気が野地板を透過し、下葺材と野地板の間で結露する事で、野地板が腐ってしまう現象です。

原因としては、透湿抵抗の高い下葺材の使用が挙げられています。

そこで弊社が採用したのが、透湿防水シート『ウートップ サーモNDプラス2SK』です。

でも瓦葺きのように、下葺材を透過した湿気が通り抜ける通気層が無ければ、屋根材の裏で結露しますよね。

そんな不安を解消してくれるのが、屋根材裏に通気スペースがあるディプロマットスターという訳です。

葺き上がりはこんな感じです。

どちらかと言うとシングルに似た葺き上がりだと思います。

今日中に完成する予定です。

中では、相変わらず壁パネルの施工が行われていました。

ルーフベントシルバーによる、セルロースファイバーの為の堰板施工も同時に行われています。

サッシ及び玄関ドアも搬入されました。

今回採用したのは、YKKapの330防火です。

壁パネルそして、外壁合板の施工が終わり次第取付ける予定です。

posted by Asset Red

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