久し振りに書いてみました。

今日はアセットフォーの定休日。

先日、弊社見学会にご参加戴いた方より電話を戴きました。

「3月24日と31日、見学会があると聞きました。」

「チラシを見ると、片方は耐震等級3、そしてもう片方は耐震等級2と書かれています。」

「どう違うんですか?」

簡単に答えさせて戴きました。

そう言えば、最近は耐震等級に関する内容を書いていません。

久し振りに書いてみたいと思います。

耐震等級とは住宅性能表示制度に基づく建物の構造の強さの目安です。

地震に対する倒壊・崩壊のしにくさを表し、等級1〜3の3段階で示します。

等級1は、建築基準法に定められた最低基準と同等で、数百年に一度発生する地震(各地で異なり、東京は震度6強〜7)でも倒壊しない強さとなります。

等級2は、災害時の避難所となる病院や学校のレベル、等級1の1.25倍の強さとなります。

そして等級3は、消防署や警察署のレベル。

災害時でも通常の活動が出来なければなりませんから、それなりの強度を確保する必要があります。

その強さは等級1の1.50倍です。

次の表が判りやすいと思います。

1.25倍とか1.50倍と云われても、ピンと来ないですよね。

実際には、どの位の違いがあるのでしょうか?

熊本地震の際の建物の損壊具合に占める等級3の割合は以下の通りです。

やはり、被害が少ないことがわかります。

耐震等級2と3では、構造補強の為の費用が違います。

前者の方が後者よりも安いのは当たり前。

でも、その費用を節約した事で地震の際に損壊なんて事になれば大変です。

是非、等級3にしていただきたいと思います。

地震保険の費用が安くなるので、思ったほど高くはなりません。

費用を掛けてでも、きちんとして欲しいことが、もうひとつあります。


少し古いデーターですが、阪神・淡路大震災の際の建物被害と『蟻害・腐朽』との関係を示しています。

どんなに耐震等級を高めても、躯体が健全でなければ建物は倒壊してしまいます。

健全な状態とは、蟻害や腐朽菌による被害がないことを言います。

木材劣化対策を適切に行う事。

これも非常に重要だと思います。

安物買いの銭失い

損して得取れ

折角お金を掛けるのであれば、上手な掛け方をした方が良いと思います。

posted by Hoppy Red

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