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今日の練馬・板橋も暖かいんです。
でも天気は下り坂、土曜日には雨が降る予報が出ています。
『FPの家 S邸』
FPウレタン壁パネルの外側に、外壁合板の取付も終わりました。
白い粉はホウ酸です。
今回採用したのは、ノダのハイベストウッド。
構造用パーティクルボードに当たります。
面材同志、2~3mmの隙間を空けて張らなければなりません。
釘を打つ位置にガイドラインが引かれていて、建物の構造や壁倍率による釘位置がわかるようになっています。
FPウレタン壁パネルの開口に合わせて張っていけば、そのままサッシ開口になります。
そこにサッシを嵌め込み、固定用の釘を打てば取付完了です。
今回採用したのは、YKKapの330防火窓。
いわゆる樹脂窓です。
上図は主要国の樹脂サッシの比率を示した地図となります。
これを見ると、日本の比率が著しく低いことがわかります。
中国にも負けているんですよね・・・。
それでも、数年前までの7%に比べれば随分とマシになりました。
樹脂サッシとは、フレーム(枠)が樹脂で出来たサッシです。
サッシと窓は違うの?
なんだか、わかりにくいですよね?
サッシとは、窓のフレーム部分を指します。
だから、フレーム+ガラス=窓が正解です。
でも、アルミサッシとか樹脂サッシって言いますよね。
これ間違いなんです。
本当はアルミ製窓とか樹脂製窓と云うのが正しいと思います。
因みに樹脂窓はYKKapの製品名です。
余計、わかりにくいですよね。
上図は、アルミ・樹脂・木で出来たコップに氷水を張った状態をサーモカメラで撮ったもの。
断熱性能の低いものほど、青色に近くなります。
アルミコップを手に取れば冷たいと思います。
樹脂製コップは、木製コップ程じゃありませんが冷たさを感じない筈。
サッシのフレームだって同じです。
当然、アルミよりも樹脂や木が良いに決まっています。
でも、それだけではありません。
ガラスだって重要です。
ガラスの枚数
Low-E膜の仕様および枚数
中空層の厚さ
中空層空気およびガスの種類
スペーサー種類
により、ガラスの性能も大きく変わるんです。
今回採用したのはペアガラス(複層ガラス)ですから、ガラスの枚数は2枚。
Low-E膜を外側ガラスの内側に貼った日射遮蔽タイプとなります。
本当は、窓位置により日射遮蔽タイプ・日射取得タイプを使い分けたいんです。
でも、防火窓の場合は前者しか選択できません。
早く選択出切るにして欲しいと思います。
中空層の厚さは15mm。
アルゴンガスが封入された、アルミスペーサー仕様です。
ガラスの違いによる熱の逃げ方の違いを示した図を挙げてみました。
普通のペアガラス①の室外放熱は29%、2.9W/㎡・Kになります。
これをLow-Eペアガラス②にすれば19%、1.9W/㎡・Kになります。
ちなみにLow-Eトリプル③であれば11%、1.1W/㎡・Kになります。
一般的なLow-Eガラスの中空層には乾燥空気が入っていますが、弊社ではアルゴン入りを標準的に採用しています。
その性能は上グラフの通りです。
クリプトンガスを封入すれば、もっと性能を高める事が出来そうですが採用していません。
その理由を挙げると、以下のようになります。
①高価である事。
②空気層が大きくなると、アルゴンとそれほど変わらなくなる事。
比重が大きい為、空気層が大きくなると対流による熱移動が大きくなるようですね。
話を元に戻しましょう。
個人的に残念に思う事があります。
それはスペーサーの事です。
先程も書きましたが、今回採用しているペアガラスのスペーサーはアルミです。
本当は樹脂スペーサーを採用したいんです。
その理由は、上図を見て貰えばわかります。
ガラス周縁部の結露の怖れが随分と違うんですよね。
当然、樹脂スペーサーの方が結露しません。
快適さも、随分と違います。
可能であれば、樹脂スペーサーをお勧めしたいと思います。
でも防火樹脂窓の場合、樹脂スペーサーを選択する事が出来ないんです。
残念で仕方ありません・・・。
早く改善して欲しいと思います。
窓を取付けた状態を中から撮ってみました。
現場には、透湿防水シートも納品されています。
窓の取付が完了次第、防水シートの施工を行う予定です。
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