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昨日は玄関ドアについて、ざっくりと書かせていただきました。
K値1.58W/㎡・Kの玄関ドアは、いつも使っている玄関ドアより少しだけ性能が高い。
どの位、高いと思いますか?
①今回採用した玄関ドアのK値は1.58W/㎡・K、サイズはH2.33×W1.235。
②いつも使っている玄関ドアのK値は2.33W/㎡・K、サイズはH2.33×W1.24です。
参考の為に書いておきましょう。
③自宅で採用した木製玄関ドアのK値は0.943W/㎡・K、サイズはH2.08×W0.988でした。
ここで云うK値とは、玄関ドアの内外に温度差がある時、玄関ドアを通じて移動する熱量を示す値です。
例えば、外気温度5℃/室内温度25℃の時に移動する①②③それぞれの熱量を算出してみましょう。
玄関ドアの面積は以下の通りです。
① 2.87㎡
② 2.88㎡
③ 2.05㎡
移動熱量はK値×面積×温度差で算出できるので、それぞれの移動熱量は、こうなります。
① 1.58W/㎡・K×2.87㎡×20℃=90.6W
② 2.33W/㎡・K×2.88㎡×20℃=134.2W
③ 0.90W/㎡・K×2.05㎡×20℃=38.6W
25℃の室温を維持しようとすれば、①②③それぞれのW数のストーブを稼働させなければなりません。
仮に電気ストーブで暖めようとすれば、これに電気代×稼働時間を掛ければ電気消費量の違いがわかるんです。
電気代を28円/kwhとし、24時間稼働すれば、1日当たりの消費電力は以下の通りです。
①60円
②90円
③25円
稼働日数を90とすれば、これに90日を掛ければ1年間の消費電力になります。
①5400円
②8100円
③2250円
この差を大きいと考えるのか、小さいと考えるのか・・・。
中には「玄関にストーブなんか置かないよ。」
という方もいるでしょう。
でも同じです、リビングの暖かい空気が玄関に流れて、外に移動しますから・・・。
もう少しだけ、お付き合いください。
実はK値だけではないんです。
他にも大切な事があります。
そう、気密性です。
玄関ドアの場合、気密性の良し悪しは以下のように効いてきます。
気密性が悪い→隙間から暖かい空気が漏れる。
これじゃー、断熱性能が高くても意味がありません。
気密性能の比較をしないといけません。
でも、カタログスペックを確認すると①②③全てがA-4等級になっていました。
A-1からA-3等級に比べれば、隙間は少なくなっています。
でもA-4等級って断熱ドアの場合、当たり前の性能なんですよね。
気密測定を行っていると、同じA-4等級のドアでも実際の気密性能が全然違うことがわかります。
①は初めて使うため、わかりません。
②は、ひどい結果が多いですね。
③は良好です。
これでは、評価の目安になりません。
なんとかなりませんかね?
A-5等級の玄関ドアって無いのかな?
玄関ドアメーカーの良心に期待したいと思います。
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