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原産地呼称管理法という言葉をご存知でしょうか?
ワインを好きな人なら、ピンと来たかもしれません。
えっ、私ですか?
若い頃、流行病のようにワインを飲んだ事があります。
もちろん、高価なワインは呑めませんでした。
フランスよりはイタリアの物を好んでいたと記憶しています。
あっ、原産地呼称管理法でしたね。
例えばイタリアの場合はDOC法(Denominazione di Origine Controllata)と云います。
イタリアワインにおける4つの格付けを指します。
フランスのAOC同様に、原料や面積当たりの収穫量・製造方法・アルコール度数・残存糖分・捕糖・熟成期間が決まっており、国の品質保護委員会によって品質管理されています。
DOC法による4つの格付けは以下の通り。
DOCG(統制保証原産地名称ワイン)
DOC(統制原産地名称ワイン)
VdTIGT(地域特性表示ワイン)
VdT(テーブルワイン)
このうち、DOCGとして認められたワインが、最高級ワインと見なされています。
ワインの原料となるぶどうの産地を国や地方・畑・畑の中の限定した場所等に分類しているため、同じ畑でも格付けが異なることもあるそうです。
ここまでは振りでした。
そして、ここからが本編となります。
木材にもこうした格付けがあればいいのに・・・。
と思う事があります。
ブランド木材は確かにあります。
吉野檜や秋田杉、青森ひばは有名だと思います。
でも、それ以外はあまり知られていません。
ブランド材は良いけど、それなりの価格だし・・・。
そこまで拘る事も無いよね。
なんて方が多いと思います。
内地材(国産材)の方が外材(外国産材)よりは良いでしょ。
この位の感覚でしょうか?
外材の場合、あまり産出国に拘る人はいないと思います。
でも内地材であれば、どの地域の木材かを拘る方もいる筈。
例えば『東京の木』と言えば『多摩産材』です。
こんな材料です。
今回採用したのは杉の赤身材でした。
せっかく木材を使うならば、地元の木材を使いたいよね。
こうした拘りってステキだと思いませんか?
以前に書いた拙ブログ内でお約束していた事があります。
覚えている方もいるでしょう。
この木材を発注すると、上シールと共に送付される書類の話です。
ようやく手元に届きました。
ジャーン、これです!
多摩産材認証協議会による『多摩産材認証登録事業者認定書』です。
弊社が発注した材木屋さんが、認証登録事業者である事を証明しています。
そして『多摩産製材品出荷証明書』です。
納材された物が多摩産材である事を証明しています。
木材自体の品質はJASやJISで規格化されているので、産地を問う必要は無いのかも知れません。
でもどうせ使うなら、地元の経済に貢献したいと思いませんか?
外国や商社にお金を落とし、大量の化石燃料を使って運ぶなんてナンセンスだと思います。
posted by Asset Red
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