23年前の断熱材

少し変わった取組をしています。
ちょっとだけ、アピールさせてください。
写真は築23年のお宅の断熱材です。
一目見てピンと来たあなたは凄いと思います。
そう、コレ『FPウレタン壁パネル』なんです。
このお宅は、今から23年前にお引渡しされた『FPの家』なんです。
訳あって、建替える事になりました。
勿体ない・・・。
弊社も残念だし、お施主様も無念だと思います。
せめて、使える物は再利用したい・・・。
じゃー、断熱材も再利用しましょうか?
という事で、解体現場から断熱材を取り外すことになったんです。
ご存知の方もいるかと思います。
でも念のため、説明させてください。
FPウレタン壁パネルはイラストのように木枠の付いた硬質ウレタンフォームパネルです。
筋違の入ったパネルを選ぶことも出来ます。
木枠部分を躯体に留めることで、耐震性の向上や断熱材の剥落を防ぐことが出来るんですよね。
最近はビスを利用して留めることが増えましたが、当時は釘留めが当たり前でした。
だから、写真のようにバールと玄能を使って釘を1本1本抜くことから始めなければなりません。
しかも相当数の長さ75mmの釘で留められています。
この作業が予想外に大変でした。
なんと、3人掛かりで3日間も掛かったんです。
断熱材を外した後の写真です。
最初の写真と比較してみてください。
作業をしているとわかるんですが、断熱材を抜く前と抜いた後では明らかに建物の揺れ方が違っていました。
やっぱり耐震効果が大きいんですね。
取外した断熱材です。
そして、今日この断熱材を倉庫に運びました。
建物内から外に出し
トラックまで運びます。
トラックの荷台には運転手が待機していて、荷受け&整列をしてくれます。
荷台いっぱいに積込み完了です。
倉庫までの道程は、高速で往復2時間です。
倉庫で荷卸しする時間を考えると、1日で2往復が限界です。
残念!
あと1台で終わるのに・・・。
明日も同じ作業をしなければなりません。

この断熱材、一旦倉庫で休んだ後に新しい仲間達と又戻って来ます。
そして、壁や床の断熱材として活躍してくれるんです。
昔の断熱材が新しい家で再利用される・・・。
究極のリサイクルだと思います。
これも、経年劣化の無い断熱材だから出来ることだと思います。
木枠付断熱材って便利でしょ?
posted by Asset Red
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