床下点検口を設置中

 

穏やかな天気の練馬・板橋。

でも土曜日の為『FPの家 S邸』の作業はお休みです。

昨日の現場の様子を、少しだけ書きたいと思います。

洗面脱衣室に設置された床下点検口の枠を撮ってみました。

一般的な点検口枠と比べると、随分ゴツイと思いませんか?

それもその筈、高断熱・高気密用の床下点検口なんです。

下に見える白い部分はEPS断熱材です。

この中に、断熱中蓋が納まります。

こんな感じです。

そして、中央部にあるベルトでしっかりと蓋を固定します。

こんな構成になっています。

上蓋で気密性能を確保する構造です。

施工が容易な樹脂一体成形品で、床下からの湿気を寄せ付けません。

断熱性もBL基準をクリア。(熱貫流率0.34W/K・㎡以下)

継ぎ目が無く、蓋と枠のシールパッキンによって気密性を発揮します。(気密性はJIS A4706(サッシ)の気密性等級「A-4」に該当)

耐荷重は100kg、たわみはわずか3mm以下となっています。

便利なんですよね。

以前採用していた点検口は、経年で断熱材が蓋から外れてしまう事が多く苦労しました。

蓋に付いたフレームからPVCカバーの中のEPS製断熱蓋にビスを留める構造ですが、カバーに明けられた穴が拡がってしまいます。

EPSをビスで留めるなんて、無理ありますよね。

いくら薄いPVCでカバーしてあったとしても、いつか外れてしまいます。

でもこの製品に限っては、そんな心配ありません。

もう少し、断熱性能が高いといいんですが・・・。

続いて、樹脂窓廻りの気密処理を撮ってみました。

銀色のアルミテープの内側には、発泡ウレタンが充填されています。

そしてアングル部分に窓枠を取付けた後に、窓枠と躯体の隙間にもう一度発泡ウレタンを充填します。

ウレタンガンのノズル先端を奥まで挿し込み、引き金を引いてウレタン充填開始です。

まずは1回目の充填完了です。

発泡ウレタンは空気中の湿気に反応して発泡を開始します。

いっぺんに厚く吹くと、空気と触れない部分の発泡が不完全になるので、厚吹きは厳禁なんです。

概ね30mm程度が目安です。

また発泡したウレタンの表面に出来る堅い層を『スキン層』といいますが、この層がウレタン内部の不活性ガスが空気と入れ替わる『置換』と云われる現象を防いでくれるので、スキン層をより沢山設けることが、経年劣化を防ぐポイントなんですよね・・・。

弊社の窓廻りの気密&断熱施工は上図のように行っています。

最初に見てもらった銀色テープが、図中の赤い部分です。

サッシ枠と躯体の隙間10mmにしっかりと発泡ウレタンが充填され、気密テープで密閉されています。

そして今回行ったのが、図中ベージュ色の部分です。

2~3回に分けて発泡ウレタンを充填し、最後に気密テープを貼ります。

その上に配線野縁を取付け、石膏ボードを張れば完了です。

窓廻りって、断熱的にはかなり弱いんですよね。

そして漏気も多いんです。

だから、こうした施工は必須と考えています。

床下点検口も窓も開口部、開口部って色々と厄介なんですよね。

無い方が色々と簡単だけど、ゼロには出来ません。

今回は開口部に纏わる話を書かせていただきました。

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