何年もつの?

 

今日は日曜日。

現場はお休みです。

只今、解体工事を進めている『FPの家 H邸』では地面からこんな物が出て来ました。

写真の中の赤丸内(3か所)にあるのは、鋼管杭です。

べた基礎の下にありました。

どうやら地盤改良が施されていたようですね。

900mm程度の間隔で打ち込まれています。

11年前に増築が行われた際に施工されたものだと思います。

近くから撮ってみました。

コマが外側に付いています。

特に錆びていません。

ところで鋼管杭って、どの位の寿命なんだろう?

30年以上はもたないと困りますよね。

調べてみると、50年位を想定しているようです。

錆びの進行速度は0.02mm/年なんだそうです。

50年×0.02mm=1.00mm。

腐食速度は設置後の経過年数が長くなる程減少していくので、通常は1mmを腐食代(錆びても良い範囲)として考慮すれば十分なんだとか。

つまり計算上4.5mmの厚さが必要であれば、5.5mm以上にすれば問題ないことになります。

へぇーっ。

この計算によれば、11年経過で0.22mm錆びていることになります。

でも実際には、ほぼ錆びは見当たりません。

鋼管杭って、想像以上に錆びないんですね。

でも、内側が錆びていたりして?

鋼管の中と外って、どちらが錆びやすいのかな?

中に水が入った場合と、そうでない場合で腐食速度は変わるのかな?

キャップを外して覗いて見ようかな?

残念!

溶接してあるので、外すことが出来ません。

わざわざ切るのも、なんですよね?

でも、別の場所でキャップの外れた鋼管杭を見つけました。

解体中に、ユンボの爪で引っ掛けたんでしょうね。

後で蓋をしておかないといけません。

これです。

あれ?

中にコマが付いている?

コマとは、鋼管杭を回転させながら貫入させる際に重機のヘッドに引っ掛ける突起の事。

鋼管内にある四角い物が、そうです。

でも、さっきの鋼管杭は外側に付いていました。

わざわざヘッドを交換するとも思えません。

そうか!

もしかしたら、こっちは23年前の杭かもしれませんね。

見つかったのはポーチの下部です。

ここは増築時には手を付けていないはず・・・。

中は、こんな感じでした。

やっぱり錆びていません。

23年でこの様子なら、50年は納得できます。

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