今日は日曜日。
世間はすでにGWに入りました。
当然、現場はお休みです。
一昨日、現場に天井材が入荷しました。
休み明けに張り始める予定の洋間天井材です。
こんな断面をしています。
厚さは10mm、もちろん無垢材です。
アルダーという樹種、ご存知でしょうか?
木材図鑑によれば、
カバノキ科ハンノキ属の広葉樹。
散孔材の一種です。
太平洋の北西海岸やヨーロッパに生育。
ヨーロッパでは広く崇められた聖樹の一種なんだそうです。
辺心材の差はあまりなく、淡い紅褐色を呈します。
広葉樹にしては比較的柔らかい材で、加工性には優れています。
特にロクロ加工に適しているとか・・・。
乾燥が速く、材の安定性は良好。ただし保存性は低い。
材面はブラックチェリーに似ているが木肌が少し粗い。
気乾比重 は0.4~0.5、家具材・ドア材・彫刻材・造作材などに使われています。
こんな木目をしています。
手に持ってみると、桐ほど軽くはありません。
杉や松と同じくらいでしょうか?
熱伝導率もまあまあだと思います。
これを天井に張った石膏ボードの下に仕上げとして張ります。
石膏ボードの上には、厚さ400mm超のセルロースファイバーが吹き込まれています。
多少は断熱性の向上に役立ってくれると思います。
湿度調整にも効果があるでしょう。
以下、林野庁監修/科学的データによる木材・木造建築物のQ&Aからの抜粋となります。
木は切られてしまえば、すべての生命活動が停止します。
でも周囲の温度や湿度の変化に合わせて空気中の水分を放出したり吸収したり。
俗に『呼吸している』と表現されることがあります。
切られて木材に加工されても、この吸放湿作用は続くんです。
実験により、外気の湿度変化と比較して木材内装の部屋ではあまり湿度が変化していない事のが分かっています。
これは『木材の吸放湿作用』が働いているからであり、木材は室内が乾燥している状態では木の中に含まれている水分を放出して湿度を上げようとします。
反対に湿気が多い状態では余分な湿気を吸収しようとするのです。
また木材は大気に比べて湿気を蓄える能力が著しく大きい特質があります。
そのため、木材中からの水分の出入りだけで室内の湿度を十分にコントロー ルして安定した状態に保つことができるのです。
高断熱・高気密住宅にとって、湿度管理は重要です。
機械に頼るばかりではなく、こうした木材の効果も活用したいと思います。
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