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今日の練馬・板橋は雨模様。
どんよりとした曇空から、時折雨粒が落ちて来ます。
困ったもんです。
『FPの家 S邸』
外部塗装を行うのに・・・。
東京都多摩産の杉の赤身材を軒天及び破風板に使った現場です。
杉板の味わいを活かした仕上げにしたいですよね。
さりとて、経年劣化を防ぐ仕上げでなければなりません。
色々と考えましたが、今回はコレを採用しました。
ドイツのリボス社が日本向けに作った高耐候性防水塗料です。
その名も『タヤ・エクステリア』。
無農薬・有機栽培の亜麻仁油が主成分で、木材の呼吸を妨げることなく高い木材保護と紫外線保護効果が期待できます。
まずは、塗装箇所周りの養生からスタート。
点検口の縁。
窓や庇等々・・・。
ポリマスカーを使って、マスキングを徹底します。
塗料は原液のまま、薄めずに使います。
次に塗装面をきれいにし、表面の乾燥具合を確認します。
そして刷毛・布を使って下塗りを行い、約10分後に余分な油分を乾燥した布で拭き取ります。
下塗りの状態です。
拭き取ると、こんな感じになります。
続いて中塗りです。
下塗りと同様に行います。
下塗りが終わったり、風通しの良い状態で約12時間以上乾燥させて、その後に仕上げ塗りを行います。
赤身材は脂分が多いので、塗りにくいかな?
少し心配していたんですが、全然問題ありませんでした。
「塗りやすいし、仕上がりもいい感じだよ。」
塗装屋さんの評価も上々です。
軒天に続いて破風板の塗装も行います。
破風板の塗装も、軒天と同様に行います。
中塗りが終わった時点で、翌日まで乾燥させることにしました。
乾燥時間12時間は、ちょっと困りますね・・・。
まだ乾いていないせいか、思ったほど木目が目立ちません。
その事を塗装屋さんに聞いてました。
「乾けば、もっと木目が浮き出てきますよ。」
「心配しなくても、大丈夫です。」
あー、良かった・・・。
この塗料、今後もアリだな。
木を使った場合は、コレにしたいと思います。
ここで『自然塗料』について、少しだけ書かせていただきます。
リボス社では自然塗料ではなく、『自然健康塗料』という言い方をします。
そして今回採用した塗料のカタログを見ると、全成分を表示しています。
ここが、『人に安全で安心して使用できる塗料』を目指しているリボス社のこだわりなんだそうです。
塗料の構成物質の一つである溶剤においてもリボス社には信念があるそうです。
それが『溶剤は決して毒性があってはならない』ということ。
リボス社は、自然由来であっても人体への悪影響があるものは一切使わないことを宣言しています。
それは、人体や環境に悪影響を及ぼすものを使わないことを何よりも優先しているから。
カロリンスカ研究所と共同で溶剤の安全性の研究を行っているそうです。
ノーベル賞で有名なスウェーデンの研究所です。
人体への悪影響が最も少ないイソアリファーテと、オレンジピールの混合溶剤がいいらしい。
イソアリファーテは、アメリカ合衆国のFDA基準という厳しい基準のもと、野菜洗浄・果物や野菜のコーティング・ワインやビネガーの製造時・化粧品や衣料品に使用されている高品質で安全な溶剤です。
また、一般的な塗料は合成樹脂や化学物質を主成分として作られています。
でもリボスの自然塗料は、植物由来の亜麻仁油という亜麻の種から取れるオイルを使用しています。
その亜麻仁油にコールドプレッシング製法(低温でオイルを抽出する方法)を採用するのもリボス社のこだわりです。
この方法で採れたオイルは、天然酵素やビタミンA・Eが壊れずに残り食品レベルで安全との事。
よってリボス自然塗料は、『赤ちゃんが誤って口に含んでも大丈夫』という代名詞がつくほど高い安全性を誇っているのです。
建材に限らず日本にある製品は、その成分がどのようなものなのか100%公開されていないことが多いんです。
だからこそ
『製品に含まれる成分を100%開示する』
という企業姿勢が高く評価されています。
残念ながら、全ての自然素材・自然塗料が安全な訳ではありません。
それを証明するための取り組みを行っているのが、リボス社最大のこだわりだと言えそうです。
なお、文中緑字部分はイケダコーポレーションのHPより複写・抜粋させていただきました。
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