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築5年のお宅の改修工事を行っています。
弊社のOB宅です。
改修工事を行いながら、色々な所を確認出来るので、今後の為に調査するつもりです。
まずはダクト式第3種換気システムにおける、排気ダクトの汚れ具合を確認しました。
こちらのお宅では、イラストの換気システムを採用しています。
弊社の場合、ほぼこのシステムなんですよね。
近頃ちまたでは、熱交換型第1種換気システムが、もてはやされています。
排気に含まれる熱を給気に戻すことで、省エネになるといわれている換気システムです。
例えば外気温度5℃の時の室内温度が25℃としましょう。
その差は20℃になります。
第3種換気であれば、25℃の室内空気を外に排出し5℃の新鮮外気を導入します。
当然室温は下がりますから、その分暖房費用が嵩みます。
給気口からの冷気も気になるんですよね。
その点、熱交換型第1種換気は違います。
熱交換率90%であれば、室内に導入する外気温度は23℃になります。
冷気も気にならないし、2℃室温を上げればいいんですから暖房費の削減が図れます。
でも排気に動力を使う第3種と比較して、排気・給気双方に動力を使う分、消費電力が大きいんですよね。
せっかくの熱交換効果も、冬季と夏季の一部しか期待できません。
だって外気温度と室内温度に大きな差がなければ、意味ありませんから。
夏季の外気温度35℃/室内温度28℃であれば、内外温度差は7℃です。
導入される外気温度は、前者35℃/後者28.7℃になります。
冷房費削減効果が期待できます。
でも外気温度が室温と大差ない時期は、変わらないでしょ?
寒い地域ならともかく、東京ではあまり効果が期待できないと思います。
イニシャルコストと30年分のランニングコストを合わせた金額比較となります。
弊社の採用するルフロの方が安いでしょ?
これが、弊社が第3種換気を採用する理由です。
現場で撮影した排気ダクトの中です。
思ったよりも汚れています。
わずか5年でコレです。
捨てる空気だから、汚れていても良いけど・・・。
でも第1種換気システムであれば、話は別です。
新鮮空気が通る給気ダクトがコレでは困ります。
定期的な清掃も必要でしょう。
先程のコスト比較には、掃除に関わる費用は含まれていません。
さすがにダクト内の清掃は自分では出来ないでしょう。
定期的に専門業者にお金を払って、給気ダクトの清掃を行うことになります。
ダクト手前にフィルターを設けるという手もあります。
こっちの方が有効かな?
まめにフィルター交換を行えばいいんです。
フィルター交換をサボると大変なことになりますが・・・。
埃が付着しにくい配管にする必要もあると思います。
内面が平滑なスパイラル管が理想的ですが、階間が狭い弊社の場合は施工が難しいんです。
でも、そんな事いってられません。
お引渡し後の現場を見ると、色々わかります。
本当に、良い機会を頂きました。
posted by Asset Red
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