遣り方

今日は暑かったですね。

練馬・板橋の気温は29℃、あと1℃で真夏日でした。

こんな日は、身体を動かしたくありません。

でも、こういう日に限って・・・。

『FPの家 H邸』

朝から遣り方を行いました。

メンバーは、大工(D)・基礎業者(K)そして私(A)の3人です。

いつもはもっと多いんですが、生憎都合がつかなくて・・・。

年寄ばかりの3人で、汗をたっぷりかいてきました。

待ち合わせの時間は9時でした。

少し前に現地に到着すると、既に準備は完了しています。

まだまだ、火曜日の雨でぬかるんだ地面は乾いていませんね。

所々で足を取られてしまいます。

足元に気を使いつつ、作業を開始しました。

まずは建物の周りに杭を打ちます。

DとAが掛矢を使って、杭打ちをしている間にKがオートレベルを据え付けました。

引き続き、BМであるマンホール中央のレベルを計測。

ここから100mmを設計GLとします。

いつも基礎天端+600mmを水貫天端にしているので、BМ+700を水貫天端としました。

早速、杭に水貫レベルを落としていきます。

Kがこの作業をしている間に、DとAは落とした水貫天端に合わせて貫を取り付けていきます。

水貫は2人で取り付けるのが、一番効率が良いと思います。

両端のレベルを合わせながら、木ネジで留め付けることが出来ます。

4周全ての水貫を取り付けたら、その下に筋交いを取り付けます。

せっかく作った遣り方が狂ったら、困りますから。

水貫および筋交いの取付が終わったら、建物の4隅のポイントを水貫に落とします。

この作業が意外と難しいんです。

敷地が矩形なら良いんですが、たいていの場合はいびつであったり変形敷地だったりします。

建物の角を直角にするのが至難の業だったりして・・・。

その為に用いるのがカネピタです。

イラストのように対向する水貫にそれぞれ釘を打ちます。

そこにカネピタのテープ部分先端にある穴を通します。

カネピタは、2枚の金属製テープをそれぞれの長さが同じ長さになるように出してくれる道具です。

だから、2つの穴をそれぞれの釘に通して延ばせば、2等辺三角形が出来ます。

直行するそれぞれの水貫に、カネピタ先端に刻みを合わせマークすれば、マークからマークそして釘から釘を結んだ線は直角になります。

写真は刻みの位置を水貫にマークしている様子です。

このポイントからの離れ距離を等しくすれば、常に直角を維持できる訳です。

建物と敷地境界線の距離を図面から読み取り、これを水貫に書き写したら、一旦対角寸法を計測し直角が取れているか確認します。

四隅の位置に釘を打ち、そこに水糸を張ります。

X・Y軸の交点が建物の4隅の中心点となります。

ここに巻き尺を当て対角を測り、もう一方の対角距離との誤差が無ければ問題なし。

あれば、間違いを是正して再度計測となります。

当該建物は前面道路に対して斜めに配置されているので、建物の隅を簡単に決定出来ません。

一旦、大体の位置で仮決めをして直角を確認した後に正確な離れとの差を算出して、四隅のポイントを平行移動することにしました。

四隅のポイントが決まったら、基礎の通り寸法を水貫に記します。

中心線を記したら、ついでに基礎面の線も記入します。

こんな感じです。

遣り方、無事完了です。

引き続き、根切・鋤取りの工程に進みます。

明日も厚くなりそうですね・・・。

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