えっ、そうなの・・・

今日の練馬・板橋も良い天気。

湿度が低いせいか、気温の割に涼しく感じます。

梅雨なんて、来なければいいのに・・・。

只今、弊社OB宅を改修しています。

2階天井を剥がし、換気システムのダクトのルートを変えたり・・・。

その為に、天井裏に充填したセルロースファイバー(以下、SF)も回収することになりました。

作業の安全性等を考えると、そのまま作業を進める訳にはいきません。

おっ、来ている。

いつもは専用車から天井裏にホースで運んでいますが、今回は逆に吸い込んでもらいます。

どうやら、袋の中にあるのが回収した『SF』のようですね。

でも、まだまだ途中です。

2階に上がってみると、こんな風景が目に入りました。

天井点検口から職人が天井裏に潜り込み、吸い出しています。

天井裏に上がってみると、凄い熱気・・・。

もうもうと立ち上る繊維を吸い込みそうで、長い時間は居られません。

天井面積55.48㎡、吹き込み高さは40cmあります。

当時は、SFの沈降を踏まえて1割程度余分に吹いていました。

40cmの1割増しですから、44cm吹いたことになります。

その時の体積は、55.48㎡×44cmですから24.41㎥となります。

密度25kg/㎥ですから、重量は610kgとなります。

ところで、回収したSFってどうするのかな?

「再利用出来るんでしょ?」

作業をしている方に聞いてみました。

えっ

その答えを聞いて、びっくりしました。

産業廃棄物として、処分するとの事。

もちろん、処分費用をお支払いするそうです。

「再利用しないの?」

「えー、しません。」

「って言うか、出来ないんです。」

「一度吹き込んだSFには、色々な不純物が入っていますから・・・。」

「でもSFの製造工場に持ち込めば、なんとかなるんじゃないの?」

「木屑や埃、虫の死骸などを取り除く手間を考えると採算ベースに乗りません。」

「万が一、釘なんて入っていたら刃物を破損して大損です。」

だから捨てるしかないんだとか・・・。

製造時のエネルギー消費が少ないと言われるSFですが、再利用が出来ないなんて・・・。

しかも処分費用も、結構掛かります。

おまけに嵩張ります。

使用前のSFは圧縮されていますが、使用後はご覧の通りです。

これを処分場まで運ぶのも大変です。

24.41㎥、610kgの廃棄物です。

トラックに積むのも、容易ではありません。

リフォームには向かない断熱材なのかもしれませんね。

もっとも、吹付ウレタンを撤去するよりはマシですが・・・。

木材等に付着したウレタンを分離しないと、メチャクチャ高い処分費を要求されるそうです。

断熱材を選定する時には、こうした点も考えないといけませんね。

 

posted by Asset Red 

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