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ご自分で『壁塗り』をしたいという方が時々いらっしゃいます。
漆喰壁をご要望される事が多いように思います。
DIYの方法を書いたブログや、動画があるようですね。
実は私も、自宅を建てた際にDIYをしました。
コスト削減が目的でした。
その時の事を書いてみようと思います。
最初に申し上げておきます。
マニュアルではありません。
それなりに楽しむことは出来るけど、思ったより大変ですよ!
という話です。
どうせなら、スイス漆喰カルクウォール(以下漆喰)にしよう!
妻と決めました。
商売柄、施工方法を知ってるし、必要な工具も揃っています。
メーカーからネタを安く購入し、まずは養生からスタート。
床には既に、大工さんによる養生がされています。
でも、壁際にはフロアーが出ているところがあります。
このままでは、フロアーが汚れてしまいます。
ここをカバーする為に、幅木天端にポリマスカーを貼り、床まで張り伸ばしました。
この作業は割と簡単です。
でも窓や天井との取り合い部に、マスキングテープを貼るのが面倒でした。
手を抜けば、余計な所に漆喰が付着するかもしれません。
次に行ったのが、石膏ボードの継ぎ目にファイバーテープを貼る事。
これを行う事で、継ぎ目のクラックを防ぐ事が出来ます。
ここまでに必要な工具は、特にありません。
ハサミくらいでしょうか。
次に、パテ処理を行いました。
粉末状のパテに水を加え、練り、ヘラで継ぎ目やビス頭の上に平らに塗りつけます。
まずは中塗り用パテから始めました。
乾いたら、サンドペーパーで平らにします。
その上に仕上げ用のパテを同じように施工して、準備完了。
脚立の登り降りが続くし、手は上げっ放しです。
以外と疲れました。
ここまでに必要なのは、ヘラ・手板(パテを練ったり、練ったパテを載せるのに使います。)・サンドペーパー位でしょうか。
次に下地処理です。
石膏ボードであれば、ミネラル下地をローラーで塗布します。
ベニヤの場合は、予め灰汁止めシーラーを塗布しておき、乾いたらミネラル下地をローラーで塗布します。
必要な工具はハンドローラーです。
細かい部分は、刷毛塗りを行います。
ここまでで丸々2日掛かりました。
一人作業です。
部屋の大きさは18帖。
当然プロには勝てないけど、一般の方よりは早いと思います。
ここで、妻に声を掛けました。
「一緒にやらない?」
まあ、保険のようなもんですね。
後で仕上がりをどうこう、言われたくありません。
共犯者に仕立てあげようと、いう訳です。
喜んで参加してくれました。
ヨシヨシ・・・。
漆喰をハンドミキサーで十分練り、手板に載せ、鏝でミネラル下地の上にネタを付けていきます。
そして、左右に手を動かしつつパターンをつけていきます。
ネタが無くなったら、おたまで手板に載せます。
この作業をひたすら続けました。
最初は楽しんでいた妻も、段々無口になり・・・。
手も止まってきました。
2人掛かりの作業を2日続けましたが終わらず・・・。
翌日、私一人で残工事完了。
養生を取り除き、清掃をして次工程に引渡しました。
計7人工ということになります。
必要な工具はハンドミキサーと鏝・手板・おたまくらいかな。
仕上がりには、ちょっと不満です?
次はもっと、上手く出来ると思います。
でも、妻は満足している様子です。
「私の施工した所の方が、好みだなぁー。」
なんて、得意げな顔をしていました。
作業用の服&帽子は真っ白になりました。
洗っても落ちません。
軍手も漆喰でバキバキです。
捨てるしかありません。
脚立も所々白くなっています。
もし、ご自分で施工するのなら、妻が参加した部分をお勧めします。
その前の地味な作業は、プロに任せた方がいいと思います。
余った漆喰は、今も玄関収納にあります。
補修用に残してるんですが、いつまで使えるのかな?
「また、やりたいと思う?」
妻に聞いてみました。
「もう、いいかな。」
やっぱり・・・。
楽しいし、貴重な体験だけど、好きな人じゃなければやり切れない。
そんなDIYだと思います。
費用対効果も、あまり期待できません。
それでもやってみたい方は、お声掛けください。
posted by Asset Red
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