隙間の大きさを確認しました。

今日の練馬・板橋は曇りのち雨。

しかも、冷たい雨です。

『FPの家 S邸』

お施主様立ち合いの元、気密性能測定(C値測定)を行いました。

気密性能測定とは、建物の隙間面積を測定する事。

今回も、いつも同様に減圧式を採用しました。

イラストのように送風機を設置して、建物内の空気を排出することで建物内を負圧にします。

すると、外気は建物の隙間から建物内に侵入し正圧を保とうとします。

この時の空気の流れや内外差圧を測定し、隙間の大きさを測るしくみです。

加圧式を採用すれば、逆に建物内に空気を採取し、建物内を加圧にします。

この時の建物から出ていく空気の流れや差圧を測定する訳です。

まだまだ、一般的ではないようですね。

実際の測定機器は、こんな感じです。

セットアップが終わり、今まさに測定を開始する様子を撮ってみました。

完成時の測定となります

既に自然給気口の蓋を閉め、排気口には目張りを行っています。

玄関ドアや窓の戸締りも完了。

早速、気密測定技能者による、お施主様へのレクチャーを開始しました。

試運転時の様子です。

負圧になった室内では、窓に張ったシートが内側に孕んできます。

内外差圧が大きくなればなるほど、その孕みは大きくなります。

孕んだシートを手で叩いてみると、パンパンです。

まるで、風船・・・。

でも、隣の部屋の窓を10cm程度開ければ、とたんにダラーッとなります。

それだけ、大きな圧力が建物外皮全体に掛かっている訳です。

お施主様も関心していました。

「この為に、苦労して銀色のテープを貼っていたんだ・・・。」

と、お施主様。

「いえいえ、快適・健康・省エネの実現の為に貼っていたんです。」

「今日の試験が目的ではありません。」

「あくまでも、施工の結果をご一緒に確認するだけなんです。」

少し焦りつつ、説明を加えさせていただきました。

1回目の測定完了です。

いつものシートを利用して、隙間の大きさと気密性能を説明します。

天井が高い平屋です。

C値的には厳しそう・・・。

少し心配していました。

でも、問題ないみたいです。

αA=42㎠

隙間特性値n=1.40

通気率=12.1

50.0Pa時の確定風量=196㎥/h

という結果でした。

実質延べ床面積175㎡ですから、C値は0.24㎠/㎡≒0.2㎠/㎡となります。

完成気密でこの値なら、文句ないですよね。

建物の気積は415㎥ですから、ACHは0.47回/h。

これも中々だと思います。

参考までに、CA値を書いておきます。

これは、外皮面積当たりの隙間面積です。

個人的には、床面積当たりの値よりも、施工の良し悪しがわかっていいと思うんですよ。

外皮の合計面積=456㎡につき、CA値=0.09㎠/㎡となりました。

優秀じゃん!

これ位のC値なら、換気もうまくいくと思われます。

上のグラフをご覧ください。

C値と自然給気口からの換気量の関係を示したています。

例えばC値5.0㎠/㎡の建物の場合は、換気風量の83%が隙間から行われ、給気口からの給気は全体の17%しかない事になります。

C値が0.5㎠/㎡であれば、この17%が66%に向上します。

どこから空気が入って来るのかわからない状態では、換気設計なんて意味ないですよね。

まるで、穴の明いたストローでジュースを飲むようなものだと思います。

一定以上のC値であれば、こんな心配はありません。

C値0.2㎠/㎡であれば、90%くらいでしょうか?

こんな話もあります。

C値の1/10が漏気による換気回数になるそうです。

C値2.0㎠/㎡であれば、漏気による換気回数は0.2回/hという事です。

実際にはC値0.2㎠/㎡ですから、漏気による換気回数は0.02回/hになります。

こちらのお宅の気積は415㎥ですから、片や1時間に83㎥もの空気が排出され、もう片方は8.3㎥しか排出されません。

冬であれば温められた空気が外に逃げちゃう訳ですから、これによる暖房コストの差って結構な金額なんですよね。

気密測定をすれば、こんな事もわかります。

でも大抵の家では、気密測定を行っていません・・・。

隙間の大きさや多さを知るのって、重要なんです。

そう、思いませんか?

 

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