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ラジオで『醍醐味』という単語を耳にしました。
『最高の美味』を意味する仏教用語ですよね。
牛乳製品を発酵の段階にしたがって乳(にゅう)・酪(らく)・生酥(しょうそ)・熟酥(じゅくそ)、醍醐(だいご)の5つに分け、それらの味を五味(ごみ)と云うそうです。
段階を経るごとにおいしくなるんだとか・・・。
五味は教義や経典の深浅の説明に用いられ、最高のもの(たとえば涅槃経)が醍醐味に例えられます。
サンスクリット語でサルピル・マンダ(sarpir manda)と云いますが、乳酸飲料『カルピス』はこのsarpir(サルピス)をもじった商標らしい・・・。
すばらしい体験をすることを『醍醐味を味わう』と言います。
醍醐って、どんだけ美味しいんだろう?
牛または羊の乳を精製した濃くて甘いといわれる液汁なんだそうです。
チーズに似ているのかな?
本物を食べることはできないんでしょうね、残念です。
でも、こうして言葉に残っているんだからたいしたものだと思います。
断熱・気密部材等の省エネ建材を駆使してつくられる家を、断熱性能にしたがって等級1・等級2・等級3・等級4の4つに分け、それらを省エネ等級と云うそうです。
段階を経るごとに冬暖かく省エネになるんだとか・・・。
でも等級4に該当するH28基準の家は、『最高の住心地』を意味する訳ではありません。
醍醐味と同じようにはいきません。
何故なら、快適・健康・省エネには程遠いから・・・。
盛岡における1月25日の寝室における、自然室温の変化を示したグラフです。
H28基準の家であれば、グラフの②が該当します。
自然室温とは、暖房を稼働しない状態の室温です。
外気温の変化に伴い自然室温は変化しますが、その最低温度は11℃程度(朝7時頃)です。
英国保健省の年次報告によれば、健康が維持できる室温は18℃以上です。
11℃では、血圧上昇・心臓血管疾患のリスクがある温度に過ぎません。
健康・快適なんて、程遠い・・・。
むしろ、最低ラインを示す基準です。
だから、この基準を下回る家に住むのはお勧めできません。
「万が一住むことになったら、健康を維持するために、たくさんの冷暖房費を消費することになりますよ。」
こう注意したいと思います。
誰もがお財布の中を考えると、支払いは押さえたいですよね。
でも将来病気になって、医療費が嵩むのは嫌だと思う。
これでは醍醐味ではなく、スリルを味わうことになりそうです。
今後必ずやってくるだろう『光熱費の高騰』を踏まえれば、そのスリルはよりシビアになる事でしょう。
そうそう先程の健康室温の件ですが、世界保健機関(WHO)では最低室温を18℃としています。
これを下回る家に住んではいけません。
みんなで口にしましょう!
でも良く考えてみると、これを下回る家を作ってる人が一番悪い気がします。
posted by Asset Red
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