無垢材の吸湿効果

前回は、木材の含水率と吸湿性について書かせて頂きました。

今回は、実験結果をご紹介させていただきます。

内装に無垢木材を用いた部屋(A棟)と、木目調のビニルクロスを用いた部屋(B棟)を比較する実験です。

睡眠時における室内湿度を測定すると、季節に関わらず前者の方が後者より湿度が低くなります。

通常、寝ている状態では人の呼気や発汗等により時間と共に湿度が上昇しますが、無垢材が吸湿作用を発揮してその上昇を抑制したと考えられます。

ビニルクロスを貼り付けた内装では、水分をあまり吸収しない素材が表面に露出しているため、容易に湿度が上昇してしまいます。

出典/本傳晃義ほか : 日本木材学会九州支部大会講演集 , 23, Ⅱ -13-7 (2016)

写真を見ると、エアコンは設置しているようです。

でも、実験時は無稼働状態なんですよね?

中に人はいるのかな?

夏も冬も無垢木材の部屋の方が低湿って・・・?

室温の記載はありませんから、断言することは出来ません。

でも、両者とも明らかに高湿ですよね?

しかも8時間後には、ほぼ同じ湿度になっているように見えます。

木材の吸放湿性能って、本当のところはどうなんだろう?

もう少し詳しい状況を知りたいと思い、探してみましたが見つけることは出来ませんでした。

残念!

文中緑の部分は、

科学的データによる木材・木造建築物のQ&A

木材・木造建築物はどのような効果をもたらしますか?

林野庁 発行

より一部を転載させていただきました。

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