土台水切り施工時のポイント

今日の練馬・板橋も暑いですよー。

朝一番、屋根の上に上がってきました。

空は薄曇り、お日様は出ていません。

それなのに、屋根上の温度は写真の通りです。

67.3℃、少しの間いるだけで頭がクラクラします。

珠のような汗が、全身から吹き出すのがわかるし・・・。

日が照ってきたら、どうなっちゃうんだろう・・・。

『FPの家 H邸』でも、外作業が行われています。

土台水切りの取付が今日のメイン作業です。

シャッター下の寸法が小さいので、心配していましたが無事納めることが出来ました。

この部分については、サイディングを張る事が出来ません。

まあ、目立つ所でもありませんしね。

今回は、土台水切りについて書いてみようと思います。

以下、日本住宅保証検査機構(JIO)の施工要領からの抜粋となります。

施工上のポイントとして書かれているのは、以下の4点です。

①外装材下端の土台取合い部には、土台水切りを設ける。

 土台まわりは、壁面を流下する雨水や地面から跳ね返る雨水の回り込みを防ぐため、土台水切りが必要です。

 

 設計事務所の物件で、時々土台水切りを設けないものを見掛けますが、JIO的にはNGのようですね。

 施工要領にも、「雨水は土台に回り込みやすく、土台の腐朽・劣化など不具合が生じることがあります。」とはっきり明示されています。

②防水紙は土台水切りの上に被せて張る。または防水テープ等を用いて土台と一体化する。

③『ねこ土台』を用いて床下換気措置を行う場合は、床下換気用の土台水切り(床下換気に必要な有効面積を有し、ねずみ等の侵入を防ぐもの)を使用する。

④外装材と水切りのクリアランス寸法(通気口)は、外装材製造所の指定寸法を遵守する。

参考までに、某メーカーのねこ土台を用いた通気層工法の納まりを挙げておきます。

ここにも「防水紙は土台水切りの立ち上がりに被せて防水テープを貼る」ように書かれています。

またサイディングの下端と土台水切りの間は10~15mmという記載があり、これはJIOと同じ寸法です。

JIOにおいては必須となっていない『土台水切と防水紙の防水テープ留め』ですが、弊社では行っています。

通気層を上昇気流が通過する際に、防水紙端部をバタつかせる事がたまにあるからです。

この部分は、防水紙の裏側に土台水切りの立ち上がり部分があります。

立ち上がり部分は金属ですから、防水紙を留めるタッカー針は効きません。

風が吹けば、ヒラヒラと泳いでしまうんです。

風が強いと、結構大きな音がします。

これを防ぐには、テープ処理を行うしかありません。

最も弊社の場合は、通気層下部に不快昆虫等の侵入防止を目的とする専用部材を取り付けています。

こんな部材です。

これをイラストのように取り付けることで、防水紙の端部を抑えることが出来る為、防水テープ施工は要らない気もしますね。

土台水切りと防水紙の防水テープ留めおよび、専用部材の取付は未だ行っていません。

後日ご報告する予定です、お楽しみに・・・。

建物内では、天井裏に吸音材を入れています。

白い部材が厚さ50mmのペット樹脂製の綿(ポリエステル繊維)となります。

断熱材のようなものです。

ふわふわして軟らかいイメージですが、結構コシがあるんです。

接着剤を使わない製法に、その秘密があるそうです。

接着剤を使って固めた断熱材って経年劣化でへたるのが難点です。

でも、ポリエステル繊維の断熱材は接着剤を使用しません。

熱で繊維の多くの交点を融着したパンタグラフのような構造になっています。

優れた弾性と耐へたり性は、半永久的に続くようです。

手触りのやさしい素材ですから、グラスウールやロックウールのようにチクチクしません。

もちろん、粉塵が肺に刺さり発がん性を疑われることも無いし・・・。

完全燃焼すれば、水と炭酸ガスしか出ないようですよ。

虫食害・発酵腐敗の心配もありません。

ご安心頂ける吸音材だと思います。

入れ終わったところから、随時天井ボードを張っていきます。

すぐに見えなくなるので、勿体ない気もしますね・・・。

  

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