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あっ!
ガラスが曇ってる。
この季節になっても、ガラスの結露ってあるんですよね。
でも、良く見てください。
この時期の結露はガラスの内側ではなく、外側に出来るんです。
だから、ガラスの内側を拭いても解消しません。
こんな現象を夏型結露っていいます。
逆転結露という場合もあるようです。
壁内における夏型結露の起こるしくみを解説したイラストを転載しました。
ネットで見つけたイラストです。
外気温度33℃、室内温度26℃の場合です。
ここでは33℃の外気に含まれる水蒸気が断熱材内部に侵入し、30℃になる想定です。
仮に30℃の空気の湿度が85%であれば、露点温度は約27℃。
室内温度が26℃であれば、壁に貼られた石膏ボードに触れた時点で結露します。
窓ガラスだって、同様のしくみで結露する訳です。
ガラスの内側であれば、景色が悪くなるだけですから問題ありません。
でも、壁内結露は問題ですよね?
通常、室内側には水蒸気移動を防ぐ防湿シートの施工が行われています。
でも、このシートが有効に働くのは冬だけ。
水蒸気が室内から壁内に浸入する場合に限るんです。
むしろ夏は、壁内からは室内に放湿するのを妨げてしまいます。
壁の外側に貼られた防水シートは、逆に透湿タイプです。
外から中、中から外への水蒸気移動を妨げることはありません。
壁内に発生した水滴を拭くなんて事、出来ないですよね?
室内の防湿シートを温度によって水蒸気を通す『可変防湿シート』に替える。
断熱材を透湿性の高いものに替え、気密・防湿処理を徹底する。
壁の中をスカスカにして、内外温度差を無くす。
等の対策が考えられますが、3番目は無いですよね。
弊社では2番目を採用しています。
「夏型結露なんて、実際には起こっていない。」
という意見もあります。
でも、夏の暑さはどんどん酷くなっています。
湿度の高い日もありますよね?
翻って、エアコン性能が高くなり室内温度は低くなる傾向にあります。
夏型結露対策は、必要だと思うんですよね。
あくまでも私見ですが・・・。
posted by Asset Red
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