メンテナンスを考えてサイディングを張っています。

夏は暑いのが当たり前。

練馬・板橋も例外ではありません。

『FPの家 H邸』

只今、サイディング工事の真っ最中!

まずは、土台水切の写真です。

水切の上にあるアングルはスターター、ここにサイディングの実部分を引っ掛けます。

そして、その上にあるのは防虫ベンツ。

ダンボールのような部材です。

通気層の下部に取付け、通気層からの不快昆虫やネズミ&コウモリ等の侵入を防ぎます。

今回採用したのは、割石調のサイディング。

シールレスタイプなので、シーリング目地がありません。

劣化も少ないし、高級感が違いますよね。

もちろん通気金物施工ですから、釘頭も目立ちません。

一般的なシールレスタイプのサイディングは、コーナー部分にシーリング目地が入ります。

でも、このサイディングのコーナー部にはシーリングの必要もありません。

写真中央の黒い竪材、ハット型ジョイナーの上に貼られたウレタンスポンジが効くようです。

これを圧し潰すようにサイディングを取付けることで、シーリングの役目をするようです。

仕上がりは、この通り。

きれいですよね。

でも、窓回りだけは従来の施工方法と変わりません。

隙間を明け、バッカーもしくは片ハットを入れ、最後にシーリング剤を充填します。

ここだけは、シーリング目地になっちゃうんです。

残念!

目地が無い分、劣化によるメンテナンスも随分と後になります。

その間の汚れだって、目立ちません。

塗装の費用だって、少なくなります。

イニシャルコストは高いけど、ランニングを考えればお得です。

しかも、高級感あるし・・・。

サイディングって、シーリングがネックなんですよね。

素材的にどうしても帯電します。

帯電すれば、空気中の埃を引き寄せます。

そして水垢や雨筋などで汚くなります。

プロテクター処理をしても、あまり効果はありません。

だから、親水性塗装を使ったサイディングを使っても目地が汚れてしまう・・・。

しかも、耐候性は窯業系・金属系を問わずシーリング剤の方が低いんです。

だから、目地部分の劣化に合わせて外壁のメンテナンスが必要になります。

つまり目地を無くせば、メンテナンス時期を遅らせる事が可能になる訳です。

耐候性シーリングを採用するという選択肢もありますよ。

15~20年位もつらしい・・・。

トータルコスト(イニシャルコスト+メンテナンスコスト)を比較して決める事をお勧めします。

その場合は、破風仕上げや軒天仕上げの仕様も重要です。

屋根仕上げだって、そうです。

せっかく外壁の耐久性が向上しても、その他の部材の耐久性が低ければ、それに合わせてメンテナンスを行う事になります。

平屋ならまだしも、2階建て以上の建物であればいずれの工事にも足場が必要となります。

屋根だけメンテナンスとか、破風板&軒天だけメンテナンスって割高になります。

結局、屋根・破風板・軒天・外壁をまとめてメンテナンスなんて事に成りかねません。

 

posted by Asset Red 

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