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『2020年問題』
色々とあるんですね。
大手照明メーカーの蛍光灯器具や水銀ランプの生産終了などにより、2020年を節目に照明の環境が変わることが予想されています。
まずは何が起きるのかを知り、早めに対策することをお勧めします。
ご存知でしたか?
国際条約である水俣条約によって、2020年12月31日以降は水銀ランプの製造・輸出入が禁止されます。
水俣条約ってアレですよね。(以下、ウィキペディアからの抜粋です。)
水銀に関する水俣条約(the Minamata Convention on Mercury)は、水銀および水銀を使用した製品の製造と輸出入を規制する国際条約です。
略称は「水銀条約」「水俣条約」。
地球規模の水銀および水銀化合物による汚染や、それによって引き起こされる健康および環境被害を防ぐため、国際的に水銀を管理することを目指すものです。
2013年からは日本国政府が主導して、発展途上国で水俣病のような水銀による健康被害や環境汚染が起きていることから悪化を防ぐために一定量以上の水銀を使った製品の取り引きなどを国際的に規制する目的で採択しました。
2013年1月19日にジュネーブで開かれた国際連合環境計画(UNEP)の政府間交渉委員会にて、名称を「水銀に関する水俣条約」とすることを日本政府の代表が提案し、全会一致で名称案を可決しました。
条約は熊本県で2013年10月7~8日の準備会合を経て、2013年10月10日に採択され、92ヶ国(含むEU)が条約への署名をおこなっています。
発効は50か国が批准してから90日後とされていて、2017年5月18日に発効要件の50以上の国で締結したたため、同年8月16日に発効しました 。
これを受け、内閣府は新成長戦略の中でLED照明などの次世代照明の100%化を目指すことを発表しました。
2020年までにフロー(出荷)で100%
2030年までにストック(設置)で100%
そして政府の動きを受けた大手メーカーが、続々と蛍光灯器具の生産終了を発表しています。
東芝ライテック株式会社 2017年3月に終了
NECライティング株式会社 2018年3月に終了
パナソニック株式会社 2019年3月末に終了
これにより蛍光灯器具が壊れた際に、代替品が手に入らない可能性もあります。
また蛍光ランプも政府の動きを受けて
東芝ライテック株式会社 2018年6月末に終了(一部製品)
三菱電機照明株式会社 2019年3月末に終了(Hf蛍光ランプ除く)
在庫が無くなり次第、交換用ランプも入手できなくなる訳です。
経済産業省機械統計データによれば、蛍光灯自体の生産本数も年々減少していて、2017年までの5年間で約3割も減少しているようです。
このように既存の蛍光灯は急激に終息していきます。
早めのLED化が必要不可欠となります。
弊社では、数年前から新築のお客様に対する照明器具の提案をLED主体で行っていました。
でも、大多数のOB宅では蛍光灯や白熱灯を使っているんですよね。
こうしたお宅へのアナウンスも、行わなければなりません。
もっと経産省も大々的にアナウンスすればいいのに・・・。
弊社の事務所にだって、蛍光灯や白熱灯は若干数あります。
これも早々に交換する必要がありそうです。
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