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昨日のセミナーは、良いセミナーでした。
頭の中を整理することも出来たし、今後の進め方のヒントも頂けたような気がします。
あなたは、冬季に家の中の温度を何℃位にしたいですか?
健康を考えると、21℃位がちょうどいいのかもしれませんね。
21℃?
少し寒くないですか?
なんて方も多いと思います。
でも、大丈夫です。
床・壁・天井全てが21℃になっていれば、軽装でも十分暖かく暮らせますから・・・。
仮に外気温度を5℃としましょう。
目指す室温は21℃ですから、その差は16℃です。
人体から発する熱や家電から発する熱を生活熱と言います。
これらの熱が、室温を高めてくれます。
これを仮に2℃としましょう。
そして窓から差し込む太陽光も、室温を高めてくれます。
これを日射熱と言いますが、ガラスの選択や窓の配置・大きさ等で大きく変わります。
これを仮に3℃とします。
これらを加味した室温を自然室温と言います。
暖房を稼働していない状態の室温です。
外気温度に生活熱と日射熱を加えた10℃がこれに当たります。
寒い・・・。
だから暖房が必要になります。
内外温度差16℃から生活熱2℃と日射熱3℃を差し引いた11℃、これが必要な暖房熱です。
家全体を11℃暖かく出来る暖房が必要という訳です。
自然室温を高めれば、必要な暖房熱は少なくて済みます。
生活熱を増やしても構いません。
でもNGだと思います。
だって、家電を増やしたら消費電力も増えてしまいます。
暖房の為に家の中で運動するのも、変でしょ?
そこで、日射熱を増やすことをお勧めします。
窓から日差しを採り込むことで、室温を上げようという訳です。
これが、昨今流行りのパッシブ設計です。
昨日のセミナーでは、外皮性能や建物配置、窓の仕様・大きさ等の条件を変えて、自然室温の比較を行っていました。
「HEAT20のG2グレードの家なのに、一番寒い日の自然室温は8℃です。」
という具合です。
かなりショッキングですよね。
冬暖かい家になる筈なのに・・・。
まさか、こんなに寒いとは・・・。
「この窓ガラスをこう変えてみると、自然室温は12℃になります。」
でも21℃の室温を目指すなら、9℃分暖房しなければなりません。
その分、暖房費がかさみます。
もっと自然室温を高めなければ・・・。
自然室温18℃を目指しましょう!
これが、講師の目指す住宅なんだそうです。
わかりやすいですよね。
自然室温を高めるためには、外皮強化が必要です。
建物の保温性を高めなければ、暖かい家は実現出来ません。
そして気密性能も重要です。
漏気による熱損失もバカになりません。
換気による熱損失だって重要です。
これらをクリアした上で、必要になるのがパッシブ設計です。
お日様と仲良くしましょう。
でも、自然室温って中々伝えにくいですよね。
数字だけじゃ伝わりません。
見える化が必要です。
そろそろ、シュミレーションソフトを買おうかなー。
本気で、そう思いました。
posted by Asset Red
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