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台風の被害に遭われた方が沢山います。
住宅業界に長く従事するひとりとして、考えることがたくさんあります。
昨日は、北品川で開催された防災セミナーに参加してきました。
弊社が一部の商材を仕入れている株式会社キムラが主催する、『防災・レジリエンス対策セミナー』です。
まさにドンピシャな内容でしょ?
第1部は東大の前準教授の話でした。
いつものパワポは、防災バージョンに変わっていました。
私達住宅業界の従事者は『防災という観点を加えた住まいづくり』を行うべきですよね。
その為に必要なのは、耐震性・耐風性だけではありません。
イザという時に役立つのが断熱・気密・日射遮蔽・日射取得等が実現する省エネ性です。
具体的に言えば、『無暖房住宅』を目指した『自然室温の高い家』だと思うんです。
このレベルの家になれば、停電が続いても冬暖かく、ある程度涼しい環境を維持することが出来ます。
そして、必要最低限の太陽光発電&蓄電設備を備えることも必要です。
この必要最低限っていうのが色々と難しいんですよね。
その辺りの目安をレクチャーして戴けました。
『災害に備えた敷地選び』として、以下の提案も受けました。
ハザードマップをよくチェックして「洪水」「津波」「土砂災害」のリスクが少ない場所を選ぶこと。
「明治時代の低湿地」や「大規模盛土造成地」は地盤が不安定なのでなるべく避けること。
建物の具体的対策としては
夏の暑さや大雨・強風が深刻化する前提で雨仕舞や耐風・窓ガラスの防御が必要!
シャッターや雨戸の設置を推奨しています。
軒や庇は日射対策や防水にも有効。ただし風対策の強化を忘れずに!
断熱は冬の無暖房時の室温維持に有効。夏の快適性確保にも不可欠!
蓄電の備えも重要に!
いつも見慣れたパワポではありますが、今回の味付けは非常に新鮮でした。
折に触れ今回の台風の画像・データーを見せて戴いたので、深刻に受け止めることが出来たのかも・・・。
第2部は、蓄電池の話でした。
色々なタイプの蓄電池があるんですね。
そして、その性能や安全性にはかなりの違いがあるようです。
現在主流となっているのがリチウムイオン電池です。
安全性に関する様々な問題が取沙汰されています。
でも、大丈夫なんでしょ?
なんて、安易に考えていたんですよね。
間違っていました。
こんなに危険な電池だったとは・・・。
元々、蓄電池の採用には消極的だったんです。
より、一層消極的になりそうです。
でも、防災・省エネ的には活用したいし・・・。
凄くためにはなったけど、益々考えさせられる半日となりました。
開催者・登壇者の皆様、ありがとうございました。
posted by Asset Red
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