蓄電池の違い

先日の防災・レジリエンスセミナーで得た、蓄電池に関する新しい知識をご紹介します。

講師は

エリーパワー株式会社
営業第二部大村⻯司 氏

大型リチウムイオン電池および蓄電システムの開発、製造、販売を手掛ける企業の方でした。

営業だと言うし、自社製品の宣伝半分だろうと思いつつ、パワポを見たり話を聞いたり・・・。

蓄電池って火災の危険があるというし、まだまだ高いし、個々の製品で性能差があったりで、『まだまだ購入するべきタイミングではない』というのが私見です。

電気自動車(EV)を購入して、電池代わりにした方が良いと思っています。

だから、積極的ではありませんでした。

その分、話の内容は衝撃的でしたよ。

 

蓄電池には、色々な種類があります。

でも

常温で運用できる
エネルギー密度が⾼い
⻑寿命

などの理由により、今やリチウムイオン電池が主流となっています。

問題は『安全性』です。

蓄電池(リチウムイオンバッテリー)の需要が増えるに従い、製品事故件数もうなぎのぼりに上がっています。

身近にある事故の筈なのに、意外とニュースになっていない気がします。

 

2018年以降、リコール対象となった製品だけでも21件あるそうです。

対象件数は100万件以上に及び、2019/6以降でもハンディファンを中⼼に15万件以上あるんだとか・・・。

次の画像は、エリーパワーが行った、実験結果の一部です。

会場では、他の実験結果も動画で見ることが出来ました。

落としたり、叩いたり、釘を刺したり・・・。

結構簡単に発火するんですね。

有害な煙を吐いたりもします。

しかも製品による違いが、こんなに大きいとは思いませんでした。

 

世界的第三者認証機関(テュフラインランド社)の定めた厳しい安全認証と、我が国の電池工業会の安全規格には、大きな隔たりがあるようです。

性能の表示・評価方法にも、大きな隔たりがあると言います。

蓄電池の寿命、機器の安定性を高めるための使用範囲、経年による蓄電量変化等々・・・。

価格以外の選択支はたくさんあるのに、それを知らないなんて・・・。

こうした情報を個々の人間が得られる環境にないなんて・・・。

日本の消費者って、基本的人権さえ与えられていないという事ですよね。

防災を意識して購入した、蓄電池が罹災時に発火して、被害を拡げるかも知れない。

そうならなくても、役に立たない場合だってあり得る訳です。

あっ!

念のため、書かせて戴きます。

ここで提示された資料は、当日資料からの抜粋です。

製造メーカーの営業が話してくれたことですから、鵜のみにすることは出来ないかも・・・。

改めて精査する必要はあるかもしれません。

私の中のもやもやは、益々大きくなったけど、以前よりは確実に知見が拡がった筈。

重要なポイントは、わかった気がします。

採用に当たっては、色々な事を詳しく調べてみなければなりません。

 

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