遮音等級

練馬・板橋の空は、ぼんやりとした薄曇り。

いつ雨粒が落ちて来ても、不思議ありません。

今日は、弊社近くのマンションのリフォーム工事を行っています。

以前にも、断熱内窓を設置させて戴いたお宅です。

洋室2部屋の床を絨毯からフローリングに替えたいとの事。

どうせなら、無垢フローリングをお勧めしたいところなんですが・・・。

マンションの規約上、遮音等級L45以上の防音フロアーしか認められていないんです。

ドアの敷居との納まり上、床厚を変えることも出来ないし・・・。

結局、直貼りフロアーを採用することになりました。

遮音等級とは、建物の遮音性能を表す指標です。

外部の騒音や上階の騒音を建物がどれだけ遮ることができるかを表示します。

そもそも音には、空気中を伝わって聞こえる『空気音(伝播音)』と、床に物が落ちて響くなどの固体が振動する『固体音』があります。

空気音とは、屋外の車・飛行機等の音や隣室の話し声などです。

固体音は、上階の人の足音や物が落ちた音・トイレの排水音などです。

遮音等級では、それぞれの音を次のように表します。

空気音・・・外壁や内壁の各部位が騒音をどれだけ遮断できるかを『D値』で表します。値が大きいほど遮音性能が高くなります。

サッシなどの開口部・・・『T値』として4段階が定められています。値が大きいほど遮音性能が高くなります。

固体音・・・上階の衝撃音が下階で聞こえる大きさを『L値』で表します。値が小さいほど遮音性能が高くなります。

防音フロアーに求められるのは、個体音。

カタログを見ると、L-45等級と書かれています。

上表によれば、上階のイスの移動音が小さく聞こえる程度なんですね。

上階の生活音が多少気になる状態をつくってくれるようです。

こんな断面をしています。

 

実際の床衝撃音の低減量は、上グラフのようになっています。

平日は時間が取れないお宅なので、今日と明後日の2日間を工事日に設定しました。

ここでも、ちょっとした問題が発生です。

土曜日納品は出来ない!

配送業者に断られてしまいました。

前日に配送すれば、床材や巾木を置くスペースがありません。

止むを得ず、弊社事務所で受取り、今日運ぶことにしました。

最近のマンションは、大抵オートロックになっています。

荷物の搬入が面倒なんですよね。

イチイチ、ホールの扉を開けて貰わなければなりません。

でも、こちらのマンションには住人専用の裏口があります。

ここから出入りさせてもらいました。

裏口と云えども、扉を閉めてしまえば外から入る事ができません。

いちいち、インターフォンを押す訳にもいかないし・・・。

ストッパー代わりの段ボールを挟んで、荷物を搬入しました。

ホール内に搬入したら、エレベーターで3階まで運びます。

巾木は長いで、階段を使って上がりました。

置き場がないので、取り敢えず外階段に置かせて戴きました。

フロアーの半分は室内に入れ、残りは玄関前に仮置き中。

玄関から入ると廊下があり、その左右の部屋が施工場所になります。

向かって左側の家具を昨夜のうちに、右側の部屋に移動してもらいました。

左側の部屋の工事が終われば、家具を移動し、右側の部屋の施工を行います。

運び終えた頃には、絨毯の撤去は終わっていました。

これを近くの現場のゴミ箱に運ばなければなりません。

撤去前の絨毯は、こんな感じでした。

まだまだ、きれいで使えそうでしょ?

絨毯の撤去が終わったので、次はソフト巾木の撤去をします。

クロスとの境目にカッターを入れ、剥がしていきます。

今回は予算の関係で、クロス工事は行いません。

そこで大型タイプの巾木を採用し、クロスとソフト巾木の境目部分を覆い隠せるようにしました。

うまくいくと思うんですが・・・。

さあ!いよいよフロアーの貼り込みスタートです。

こんなフロアーです。

色は白系の木目にしました。

黒いのは、フロアーの裏側です。

この特殊クッション材が遮音効果を高めるそうです・・・。

当初は茶系で考えていましたが、部屋が暗くなるのがイヤという事で、急遽変更になりました。

「傷が目立ちますよ。」

と、アドバイスだけはさせて戴きました。

これをウレタン系接着剤で直貼りします。

まずは、仮置きです。

ご主人にご確認戴き、工事を進めます。

貼り始めを決め、フロアーの裁断を行いました。

良いペースで進んでいます。

接着剤を専用のヘラで、下地合板に塗布します。

その上に床材を載せ、実部分を挿し込み、隙間なく張り込んでいきます。

壁際の部分は、寸法を測り裁断を行います。

興味深く見ている、小さいお子様も「早い早い、凄ーい」と大喜びです。

木目見えるかな?

天然木の風合いを実現しているの事。

特殊フィルムの効果で傷や汚れにも強いそうです。

でも防音フロアーって、踏むとフニャフニャして、個人的にはあまり好きではありません。

マンションの場合はしょうがないですよね、事前に管理組合に承諾を得ないと使えませんから。

取り敢えず、左側の部屋が終わりました。

白い床に白い壁、うまく写真に写りません・・・。

「きれいに施工して貰いました。ありがとうございます。」

ご主人にお褒めいただきましたよ、大工さん。

巾木とクロスの取合いもバッチリです。

明日は、家具の移動をしてもらいます。

そして、明後日は右側の部屋の施工です。

 

posted by Asset Red 

住所:東京都練馬区北町2-13-11 

電話:03-3550-1311  

https://www.assetfor.co.jp 

東武東上線 東武練馬駅下車5分

練馬・板橋で注文住宅を建てるならアセットフォーへ資料請求
練馬・板橋で注文住宅を建てるならアセットフォーの見学会へ
  • 練馬・板橋で注文住宅を建てるアセットフォーのFacebook
練馬・板橋で注文住宅を建てるアセットフォーのホームページTOPへ