ヒートポンプの仕組み

今更という気もしますが、今朝は『ヒートポンプ』について書きたいと思います。

ヒートポンプとは少ない投入エネルギーで、空気中などから熱をかき集めて、大きな熱エネルギーとして利用する技術のことです。

身の回りにあるエアコンや冷蔵庫、最近ではエコキュートなどにも利用されている省エネ技術です。

ヒートポンプを利用すると、使ったエネルギー以上の熱エネルギーを得ることができるため、大切なエネルギーを有効に使えます。

CO2排出量も大幅に削減できるから、地球環境保全にも貢献します。

日本で販売されている最新のヒートポンプエアコンは1の投入エネルギーで7(※1)の熱エネルギーを得ることができます。

高効率なので電気の消費量は1/7(※2)

とっても省エネです。

※1:日本で販売されている最新のヒートポンプエアコンの場合

※2:電気ヒーターと比較した場合

ヒートポンプの基本は『熱』の性質です。

①熱は熱いところから冷たいところに移動します。

水が高い所から低い所に流れるのと同じです。

温度差があるものが接触すれば、熱移動が起こるんです。

②気体は圧縮すると温度が上がり、膨張すると温度が下がります。

この性質がヒートポンプには大切なんです。

ヒートポンプの中には、熱を効果的に運んでくれる『冷媒』と言われる物質があります。

これを圧縮機や膨張弁を使い、圧縮・膨張することで温度の上げ下げを行います。

また室内機・室外機それぞれにある熱交換機で、冷気・暖気の熱の移動を行います。

2009年8月に施工された『エネルギー供給構造高度化法』において、ヒートポンプが利用する『空気の熱』が再生可能エネルギーと定義されたそうです。

これは空気の熱が、『太陽光』や『風力』と同じ自然のエネルギーである事を意味しています。

石油などの化石燃料に変わる、クリーンでエコなエネルギーとして世界的にも注目されている訳です。

 

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