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血圧とは、心臓から押し出された血液が血管の壁を押す力のこと。
心臓の筋肉を収縮させて血液を送り出す時が、最も血圧値が高い『収縮期血圧』。
大動脈の弁が閉じて心臓を膨らませ、血液をため込んでいる時が、最も血圧値が低い『拡張期血圧』といいます。
厚労省の調査によれば、循環器疾患に結び付く高血圧と推定される日本人は全国で4000万人以上。
実に日本人の3人に1人は高血圧とされています。
血圧と健康と住宅環境の関係にも、色々とあります。
今回は『仮面高血圧』について書かれたものをご紹介したいと思います。
診察室で測定した血圧は正常でも、診察室以外では高血圧を示す病態を仮面高血圧と言います。
仮面高血圧に最も多いのが起床後や朝に血圧が上昇するタイプです。
これを抑制するためには、食事・運動・睡眠と並び、住宅内の室温が重要な役割を担うことがわかってきました。
人間の自律神経系には、血圧や脈拍を増加させる交感神経系と、反対に血圧や脈拍を減少させる副交感神経系があります。
通常、夜になり眠りに就くと、副交感神経が優位となり血圧も低下していきます。
朝に近づくと徐々に交感神経が優位になっていくため、通常の状態でも朝になると血圧が上昇する傾向があります。
加えて、起床後に寒冷にさらされると交感神経が刺激され、血管が収縮することもあります。
例えば、冬季に裸足で冷たい床に触れた時や冷水で顔を洗った時などです。
血管が収縮すると、さらに急激に血圧が上昇する懸念がある訳です。
その一方で住宅の室温にも配慮する必要があります。
早朝高血圧は冬季に発症しやすいことが分かっています。
気温や室温の低下などによって血管が収縮することが主な要因です。
とくに高齢者の方々は、冬季の早朝に血圧が上昇することが分かっています。
出典:自治医科大学 内科学講座 循環器内科学部門 狩尾研究室
これから徐々に朝の気温が下がる筈。
室温のコントロールに気を配り、早朝高血圧にならないように工夫をしてみましょう。
暖かい家は、健康の第一歩という話でした。
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