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弊社近くのマンションリフォームを手掛けることになりました。
真っ暗で見えませんね・・・。
内装を撤去している最中を撮ってみました。
今は解体工事も終わり、ほぼスケルトンの状態になっています。
ほぼ?
そうなんです。
全部壊して、スケルトンリフォームではありません。
一部をそのまま残して再利用なんです。
残りの部分が写真のようになっている訳です。
築古マンションです。
スラブの凹凸が凄いですね。
キッチンに設置されていたガス給湯機をバルコニーに移すので、床下に配管が必要となります。
給水管
給湯管
追い炊き配管
ガス管
寸法的に可能なのかな?
床の工事に手を焼きそう・・・。
躯体の内側に断熱材を貼る予定です。
いわゆる『内断熱』。
打ち合わせの結果、予め『やっておいた方が良い工事』はやる事にしました。
でも後で出来る工事は、行いません。
例えば内窓工事です。
当面はカーテンで凌いでもらう予定です。
写真は、天井に貼られたEPS。
厚さは20mm程度でしょうか?
どうやら、上部がバルコニーになっているようです。
えっ?聞いてないよ・・・!
ちなみに、壁の内側には一切断熱施工がされていません。
外断熱仕様とも思えないし・・・。
写真はキッチンの壁に設置されたガス給湯機の煙突部材です。
蓋を開けてましたが、やはり断熱は施されていません。
無断熱・・・、当たり前ですよね。
ちなみに厚さ150mmのコンクリートの熱伝導率は1.6W/m・Kです。
例えば木造住宅で『熱橋』と言われている杉材のソレは0.12W/m・Kです。
コンクリートの断熱性能って、かなり低いでしょ?
弊社の使う断熱材と比べれば、まさに雲とスッポンです。
比較してみましょう。
厚さ105mmの硬質ウレタンフォームの熱抵抗は5.25です。
これと同等性能を得ようとすれば、コンクリートの必要厚さは8.4mになります。
あり得ない・・・。
躯体の内側にタルキを立て、厚さ30mmの硬質ウレタンフォームを充填する予定です。
切れ目なく、連続して行います。
梁等が交錯している箇所に関しては、1.0m程度増し張りを考えています。
でも、天井断熱は想定していませんでした。
既存の断熱材だけで良いとも思えません。
だって、断熱材は途切れなく連続させるのが当たり前です。
バルコニーの下だけ断熱処理されていても意味ないんです。
せめて天井裏にGWでも入れようかな?
厚さ100mmのGW16Kであれば、たいした金額になりません。
75mmのEPSに相当します。
これを全ての天井に入れるのがいいのかなぁー。
気密シート施工も必要だし・・・。
痛い出費です。
階下は全て住戸になっています。
よって断熱施工は行いません。
えっ!
それでいいの?
という方も多いと思います。
ご存知ですか?
マンションって、上図ブルーの住戸は温熱的に有利なんです。
Q値で言えば1.8W/㎡・K程度になるそうです。
これって東京であれば、現行省エネ基準よりも高性能なんです。
隣や上下に住戸があれば、直接外気の影響を受けるのは住戸のない側だけとなります。
冷暖房を掛けている時期であれば、その熱である程度快適になる訳です。
でも今回の建物は、一部が最上階扱いになるため、ブルーとグレーの混ざった状態です。
だから全ての天井&壁に断熱施工を施します。
まずは、水道・ガス・電気・換気・空調の工事からスタートです。
先行配線および配管が終わり次第、大工工事に入ります。
共用ホールにオートロックはありません。
助かる・・・。
マンションの6階ですが、工事用のエレベーターはありません。
養生をしないとなりません。
箱のサイズが小さいので、長物も入らないんです。
短く切って搬入する予定です。
搬出入がネックになると思います。
工事車両の駐車スペースや材料置き場&ゴミ置き場にも配慮が必要です。
遣り甲斐ありそうでしょ?
今後は、こんな工事も増えていくんだろうなぁー。
posted by Asset Red
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