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昨日の拙ブログの続きです。
気密性を高めるメリットについて書きたいと思います。
思い当たる方もいるのではないでしょうか?
これ、全て気密性の低い住宅のデメリットです。
逆を言えば、気密性の高い家では、こうした現象は置きません。
これ、メリットですよね。
気密化による4つの効果がまとめられた資料です。
①漏気による熱負荷の低減・・・前回書いた通りです。
②断熱材の断熱効果を補完・・・特に繊維系断熱材の場合は注意が必要です。
なぜなら繊維系断熱材の断熱性は、繊維に絡んだ『動かない空気』が断熱性を高めているからです。
断熱材内の空気が動いたり、湿ったりすれば、断熱性能は大きく低下します。
③繊維系断熱材では防湿も兼ねる・・・気密性と防湿性って比較的似ています。
その対象は違うし、空気と水(水蒸気)では大きさも違います。
でも、気密化を図れば防湿性も高くなるんです。
躯体内に侵入した水蒸気は、内部で結露を起こすことがあります。
内部結露は腐朽菌やシロアリによる害を招きやすく、耐久性を大きく損ないかねません。
④計画換気の前提条件のひとつ・・・気密性の低い住宅では計画換気が機能しません。
実験結果を示しました。
青い矢印は自然給気口からの給気を示します。
オレンジ色の矢印は排気口からの排気です。
水色の矢印(行き戻り)は空気の出入りを示します。
2階給気口Aでは、C値が1.5㎠/㎡よりも大きいと逆流が確認されました。
本来計画換気は、新鮮空気の入り口と汚染空気の経路と出入口が明確になっていなければなりません。
風向きや温度差によって、これらが変化しないようにするためには一定の気密性が必要です。
風が強い春先に、床や窓枠がジャリジャリするという経験をお持ちの方はいませんか?
コンセントや巾木と床の取合い部から風がスースーする。
これらも低気密住宅の特徴です。
どれも地味なことばかり・・・。
でも、気密って重要なんです。
お分かり戴けでしょうか?
posted by Asset Red
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