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今日は日曜日。
現場はお休みです。
先程、先日お電話を戴いたOB宅にお邪魔してきました。
築16年目のお宅です。
「キッチン天井にある排気口にティッシュを吸い込まれてしまいました。」
「えっ、ティッシュ」
珍しい状況だと思います。
事情を聴いてみると、排気口のお掃除をしていたようです。
つい、うっかりティシュを持つ手を放してしまったとの事。
こちらのお宅では、パナソニック(当時は松下電気産業)のセントラル気調システムを採用しています。
いわゆるダクト式第3種換気に該当します。
システムの概要は上図の通りです。
天井排気口にはフィルターが付いていて、埃や浮遊塵のダクトへの侵入を防止してくれます。
通常なら、ティッシュが入る事はありません。
フィルターを外し、排気口内部を拭いていたようですね。
その構造上、吸い込まれたティッシュが通るルートは以下のようになります。
①50Φのダクト
②分岐チャンバー
③100Φのダクト(吸気側)
④換気システム本体
⑤100Φのダクト(排気側)
⑥外壁に設置された排気フード
⑦家の外
でも、⑤⑥⑦はまず無いと思います。
換気システムは洗面脱衣室の天井裏に設置されています。
早速、脚立を立てて天井点検口を開けてみました。
まず目につくのが、本体下部に取り付けられたドレンパンです。
これを取り外さなければ、本体内部を見ることが出来ません。
四隅のビスを抜き取り、ドレンパンを外そうとしましたが外れません。
そうだ、ドレンパイプが繋がっていたんだっけ・・・。
このシステムには、結露水用に排水配管があるんです。
ドレンパンには塩ビパイプ(VP管)が繋がっていました。
これが抜けなくて困りました。
接着はされていないんですが、中々抜けません。
予想外に時間がかかってしまいました。
なんとかパイプを外し、ドレンパンを外します。
ドレンパンを外す際に、時々パラパラと黒い埃の塊が落ちて来ます。
困りました。
外したドレンパンを見て、納得です。
黒い綿埃がたくさん・・・。
「入居以来、そこは掃除していません。」
「と言うか、その必要性も知りませんでした。」
「方法もわからないし・・・。」
そうなんです、当時は排気口・自然給気口に付いているフィルター清掃はお願いしていましたが、本体の清掃まではお願いしていなかったんです。
そもそも、こんなに面倒だったら掃除なんて出来ないですしね・・・。
本体を覗いて見ましたが、ティシュはありませんでした。
100Φのダクトの中も覗いてみましたが、見つかりません。
50Φダクト・分岐チャンバー・100Φダクトのどこかに引っ掛かっているんでしょうね。
さすがにダクト内を確認する術はありません。
風量を上げてみましたが、出てくる様子もありません。
状況を説明し、ドレンパンを取付、点検口を閉じることにしました。
ついでに本体およびドレンパンの清掃を行いました。
念のため、風量を通常モードに戻し、排気口の風量を確認しましたが充分確保されています。
ティッシュを一枚用意してもらい、排気口の下にくっ付けてみると、見事に張り付きます。
「十分な風量が出ているし、問題ないと思われます。」
「今の要領で、年に1回程度点検&清掃をお願いします。」
「もしかしたら、ティッシュが出て来るかもしれません。」
それにしても、きれいな排気口です。
ご主人が、週1回の割合で丁寧に掃除しているそうです。
凄い・・・。
次は、玄関ポーチ上の照明です。
点灯しなくなったとの事。
電球交換をしようといじっていたら、埋め込んであった本体が落ちて来たそうです。
ダウンライト本体を一旦取外し、天井板を挟む金具を再調整して、無事再取付完了です。
やはり電球が切れていました。
そう言えばレフ球でしたね。
まだ買えるのかな?
電球の交換の仕方を説明して、帰ってきました。
換気システムは、メンテナンスが重要です。
でも以前のシステムって、メンテナンスがしづらいんですよね。
結局、専門業者の手を借りることになります。
お金が掛かるから、ついつい見ない振りをする事もあります。
その点、最近の物は簡単に出来るから安心です。
最近の換気システムのメンテナンス要領です。
わずか4アクション、工具も必要ありません。
天井裏に設置されているので、脚立は必要ですが・・・。
そうそう、リニューアルされて2階床の点検口から覗けるタイプも発売されたそうです。
益々メンテナンスがやりやすくなりそうです。
やっぱり、こうでなければいけません。
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