blog
先日の夕方、弊社OBよりSOSの電話を戴きました。
キッチン排水口からの水漏れで困っていると言います。
早速、行ってきました。
インターフォンを押すと、声が返ってきました。
「開いてまーす。入ってきてください。」
手が離せないのかな?
中に入ってみると、キッチンの前はびしょ濡れでした。
床一面に新聞紙が敷かれ、所々に雑巾が置いてあります。
既にキッチンセットの引き出しは外され、排水トラップを覗ける状態になっていました。
おっ、排水トラップが外れている。
えっ、外れる事なんてあるの・・・
外した訳ではないそうです。
本当かな・・・?
排水管の中を覗いてみると、油汚れがベットリと付着しています。
まるで脂肪が付着した血管のようです。
流れが悪くなり、水圧で排水トラップが外れてしまったのでしょうか?
まずは雑巾で拭き掃除をしているOBに、バケツを用意して貰いました。
そして、バケツを排水トラップの下に置きます。
排水トラップは、いくつかのパーツで構成されています。
特に今回のトラップは複雑でした。
ちなみに、上図は清掃マニュアルから抜粋しました。
バケツを置けたので、まずは一安心。
これで被害拡大の心配もありません。
次は本体下部のナットを回し、トラップ部分を取外しました。
シンクの中に別のバケツを置き、水を張り、パーツをバラシて配管内の油汚れを落としました。
とにかく凄い油汚れなんです。
茶色いクリーム状の脂で覆われています。
一度も洗った事が無いそうです。
配管洗浄剤も使った事が無い!
定期的に洗いましょう
油料理は、キッチンペーパー等で事前に汚れを拭き取ってから洗うと良いですよ。
アドバイスさせて戴きました。
でも聞いてみると、専用のウエスを用意していているそうです。
油のついた鍋やフライパンは、必ずこれで拭いているとの事。
「配管洗浄剤を使ってみてはいかがですか?」
「ただし配管洗浄剤を使うと、配管内が荒れてしまい汚れが付着しやすくなるという話も聞いたことがあります。」
「金属部分に錆びが出る恐れもあるとか・・・。」
「使い過ぎは厳禁です。」
トラップのバラシ方を見てもらいつつ、話を続けます。
「トラップをバラシて洗うのも、たまにしてください。」
「配管が樹脂製の為、ねじ切り部が劣化する危険があります。」
以前、キッチンメーカーのメンテナンス担当に言われたんですよね。
清掃を終え、配管を繋ぎ合わせて、作業終了です。
しばらく床とキャビネット内を乾かすよう、お願いをして帰ってきました。
以下、お手入れマニュアルからの抜粋です。
是非、参考にしてください。
排水口の汚れは、放っておくと嫌な臭いや排水詰まりの原因になります。
こまめにお手入れしましょう。
①日常のお手入れ(毎日)
食品くずやカスは毎日捨ててください。
②汚れた場合(週に1度程度)
スポンジに台所用中性洗剤をつけて拭き取ります。
細かい部分は、使い古した歯ブラシで磨いてください。
③排水プレート・防臭キャップ・本体も、同様です。
④排水管のつまり防止は月に1度程度行いましょう。
粉末の弱アルカリ性洗剤(花王のワイドマジックリンなど)が有効です。
洗剤の使用方法に従って、定期的にお手入れしてください。
塩素系の洗剤・漂白剤・ヌメリ取り剤・ヌメリ防止剤などの薬品は使用しないでください。(やっぱり書いてありました。)
トラップの口金や金属製のアミカゴが錆びる原因になります。
⑤排水の流れが悪くなった場合
詰まっている可能性があります。
粉末の弱アルカリ性洗剤(花王のワイドマジックリンなど)が有効です。
洗剤の使用方法に従って、定期的にお手入れしてください。
効果が出るまで、2~3回繰り返す必要があります。
それでも排水の流れが改善しない場合は、トラップ内が詰まっている可能性が高くなります。
トラップの下部の栓を外し、詰まったゴミを取り除いてください。
ここまで丁寧なマニュアルを初めて見ました。
でも、読まなければ意味ないですよね。
もっとお手入れの楽な排水トラップって無いんでしょうか?
そもそも、樹脂製の配管が問題なのでは?
配管&トラップが傷んで使えなくなる頃には廃盤で入手できないかもしれません。
今のうちに、注文した方が良いのかな?
こんな心配をするくらいなら、配管を金属製にした方が良いと思うんですが・・・。
posted by Asset Red
住所:東京都練馬区北町2-13-11
電話:03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分