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12月14日。
クリスマスイブまで、あと10日となりました。
今朝も寒いです。
我が家のボディスポンジが、ボロボロになりつつあります。
千切れかかったスポンジを手に取ると、ポロポロと破片が零れてきます。
これ、加水分解といいます。
反応物に水が反応し、分解生成物が得られる現象です。
スニーカーの底がボロボロになる事があるでしょ?
アレと同じです。
スポンジは軟質ウレタンで出来ています。
これを高湿度な環境に置いておくと、加水分解する訳です。
ポリウレタンといっても、ポリエステルタイプとポリエーテルタイプがあるそうです。
ポリエーテルタイプのウレタンは、ポリエステルタイプに比べ、加水分解しにくいので、物性の低下が比較的少ないようです。
ウレタンにも加水分解しやすいものと、しにくいものがある訳です。
また、エステル系に分類されていても加水分解しにくいものもあるようです。
弊社が使っているFPパネルは硬質ウレタンフォーム製。
スポンジの親類のようなものです。
「FPパネルってウレタンでしょ。加水分解しないの?」
時々聞かれる質問です。
FPパネルの原料は、ポリウォールとイソシアネートです。
ポリウォールって、ポリエステルタイプになるそうです。
あれ、加水分解しやすいの
写真は、水槽に張った水に
FPパネル
グラスウール
ロックウール
を入れた、弊社事務所の展示物です。
吸水性の比較をするために置いてあります。
いつも水を張りっ放しという訳ではありませんが、頻繁に水を張っています。
もう何年も使い続けていますが、いっこうに加水分解しません。
加水分解しにくいエステルタイプなんでしょうね。
防加水分解増強剤というものもあるらしい・・・。
これを添加しているのかな?
検索してみると色々書かれていました。
軟質ウレタンと違い、硬質ウレタンは化学的に不活性であり、二重結合しないので加水分解はしないようですね。
だから、ポリエーテルもポリエステルも含まないとの事。
良かった・・・。
スポンジや現場発泡ウレタンとは違うんですね。
水槽の中のFPパネルは、他の2つの断熱材と比べてへたっている様子もありません。
経年劣化しないと言われているグラスウール・ロックウールですが
含水→乾燥→含水→乾燥
このサイクルを繰り返すと、厚さが半分以下になってしまうようです。
50mm厚の断熱材も、今では10mm程度しかありません。
かたやFPウレタンは105mmのまま・・・。
耐水性・吸水性に関しては、FPパネルの勝ちといったところでしょうか。
posted by Asset Red
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