こんな本を読んでいます!

マーキングしている工務店があります。

FB友達の投稿からその存在を知り、調べてみると、なるほど興味深い工務店。

江戸川区小岩にある創業80年超の工務店でした。

先代の社長は、数寄屋建築を手掛けていたらしい。

今は注文住宅とリフォームを手広く手掛けているようです。

地域柄狭小地が多く、防火地域・準防火地域に指定されている事が多い為、弊社の建てる住宅のお手本として理想的だと思いました。

何しろ、デザインが良い。

そして使い勝手の良さそうな間取り。

どちらも狭小地特有の斜線(道路斜線・北側斜線・高度地区斜線)対策をうまく利用していて、実に良く出来ています。

へぇー、こんな風にすれば、こんなに恰好良くなるんだ・・・。

いつも感心ばかり・・・。

もう、お分かりの方もいるでしょう。

そう、優秀工務店と言われる『田中工務店』です。

いつも行列の出来ている工務店。

とある集まりで田中社長と同席する機会を得ました。

早速ご挨拶。

そして、色々な話を聞かせて戴きました。

現場見学のお願いもしましたよ。

だって現場を見せて戴くのが、なにより1番と思いますから。

今から2年前の事だと記憶しています。

しばらくすると、完成現場見学会のご案内メールが届きました。

少し遠い現場でしたが、早速参加表明❗️

拝見させて頂きました。

感動!

とにかく恰好いい!

現場中に無垢の木が使われています。

しかも色々な樹種‼️

樹種は忘れてしまいましたが、例えば壁のコーナー補強にウォルナット。

吹抜け照明の腕木にはチークが・・・。

カウンターや家具の天板に至っては、集成材ではなく無垢の1枚ものがつかわれていたりして・・・。

木使いがうまい!

無垢材を使うと、ゴツくなる事が多いんです。

それをスッキリと納めています。

大きな部材を使わないから、価格を抑える事も可能です。

同じ樹種ばかり使うと、なんとなくつまらない。

かといって、違う樹種を使い分けるのは色々な意味で難しい。

結局、弊社ではひとつの樹種でまとめてしまいます。

そもそも弊社は下小屋を持たないので、全ての材料をその都度材木屋さんやメーカーに発注しなければなりません。

ある程度まとまった量を求められますから、少しの材料を頼むのは難しいんです。

でも田中工務店では、下小屋にある小さな木片を加工して、色々な部位に使います。

ちょっとした気遣いが建物の表情を、変えるんですよね。

そんな木使いが、凄く印象に残りました。

しかも田中社長のご厚意で、現場写真は撮り放題です。

スタッフがお手隙の時には、情報交換も可能。

これ以降、数箇所の現場見学会に参加させていただきましたが、その度に新しい発見があります。

でも、残念な事もあります。

いくら写真を撮っても、納まりをズバリ再現する事は出来ません。

どう納めたらいいのか詳細がわからない時もあるし、寸法が違えばイメージもまるで違います。

さすがにスケールを取り出して測ったり、長々とスケッチは出来ません。

なんか違うんだよなぁー。

と思う事が多いんです。

弊社がデザイン系設計事務所とのコラボでつくった建物の写真を何枚か挙げてみます。

 

タモ製の階段手摺

腰壁の笠木もスッキリと納めてみました。

製作建具

造り付収納

引出し収納

自分なりに工夫してみました。

でも何かが違うような気もします。

どこかを少し変えることで、もっと恰好よくなったかも?

そんな時に見つけたのが、この本です。

木造住宅の実用納まり図鑑 (エクスナレッジムック)

優秀工務店・田中工務店の標準仕様書

木造住宅の実用納まり図艦

エクスナレッジ 刊

ムック本です。

様々な施工現場の間取りや矩計図、そして目を引くディティールが余すことなく掲載されています。

まさに教科書です。

これを見れば、際限が可能!

お客様に説明する際のカタログにもなります。

よくあるデザイン重視の納まりではありません。

工務店が考慮した、雨漏りや経年劣化を意識した納まりですから、無理がありません。

見る度にヒントを戴きます。

こんなコアな情報を開示して良いの?

田中社長の男気に感謝しかありません。

そして今回、新たな本が出版されました。

木造住宅の実用納まり図鑑[増補改訂版]

前回の増補改訂版となります。

『役に立つ170アイテムを収録』

おっ、20アイテムほど増えているようです。

何が増えているのかな?

楽しみで仕方ありません。

今度はムック本ではありません。

ムック本と違い、ずーっと書店に並んでいる筈です。

目にする機会があれば、是非手に取って見てください。

私の感想を理解していただける筈。

弊社も無垢材を利用しています。

でも、これはシート貼りや合板建材を使いたくないからです。

まだまだ、無垢材を有効に使うことは出来ていません。

無垢材の真骨頂は端材の有効活用だと思います。

これを使って小さな椅子を造ったり、ちょっとしたアクセントに使ったり・・・。

もっともっと木使いがうまくなるように、田中工務店に習いたいと思います。

「使いたい木があれば、言ってよ。」

「安く譲ってあげるよ。」

田中社長は、こう仰ります。

是非使ってみたいですね。

その為にも、もっと上達しないといけません。

無謀なトライアルをする事はありません。

良い教科書がありますから。

 

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電話:03-3550-1311 

東武東上線 東武練馬駅下車5分  

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