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弊社OB宅にお邪魔して来ました。
築4年目を迎えたお宅です。
もちろん、FPの家となります。
定期点検が目的です。
でも、たいした問題はありませんでした。
建具の建付け調整を少々。
レンジフードを回すと掃き出し窓から風切り音がする、と言われて焦りましたが問題なし。
どうやら電動給気シャッターのフィルターが原因のようです。
音がしていたのは、清掃前。
清掃後は聞こえないそうです。
試してみましたが、全く聞こえませんでした。
障子を少しずらすと、ピューピュー鳴ります。
「それそれ‼️」
理由を話すと納得して頂けたようです。
換気システムの運用状況やエアコンの運用状況の確認も行いました。
住み心地はバッチリとの事。
うれしい限りです。
ついつい、長居しちゃいました。
もっと天気が良ければ、窓から差し込む日当たりを実感出来たのに・・・。
最近は、世間の窓に対する考え方が変わってきたように感じています。
以前であれば、無条件でペアサッシよりトリプルサッシが良いと言われていました。
ガラスの枚数で性能は明らかに変わります。
中空層を厚くするのも、効果的。
さらに性能を高めたいのであれば、Low-Eガラスにします。
中空層にアルゴンガスやクリプトンガラスを入れれば、もっと性能はあがります。
ガラススペーサーをアルミから樹脂にするのも有効です。
また日射取得ガラスと日射遮蔽ガラスでも断熱性能が異なります。
ガラスに貼ったLow-E膜が外側ガラスの内側にあるか、内側ガラスの内側にあるかの違いなのに・・・。
これらを費用と性能を比較しつつ、選択していました。
でも最近は、日当たりの良い窓かどうかで選択が変わります。
夏季の日射は、庇やシェード等で防ぐのが大前提。
そして冬季の日射をいかに効率良く室内に取り込むことができるのか?
これが設計時の重要ポイントとなります。
日当たりの良い窓であれば、断熱性能を落としてでも日射侵入率の高いガラスを選択することになります。
これを選ぶのが、結構手間なんですよね・・・。
窓からの日射を得ることで室内温度を高めるのが、その目的です。
弊社でも、敷地と建物そして周りの家との関係による日射の影響を比較・検討してガラスの選択をするようになりました。
でも、晴れている日ばかりじゃないんですよね。
しかも、夜は日が当たりません。
日射が無ければ、やはり窓の断熱性能が影響します。
北側は日射遮蔽ガラスのトリプル窓。
南側は日射取得ガラスの複層窓。
西・東側の窓は状況次第というのが、セオリーとなっています。
でも、実際にはシュミレートしないと判断できません。
当時はシュミレーションの手段を持たず、セオリーを意識した窓選択をしていました。
ちなみにこのお宅では、アルゴンガス入りペアガラスの入った樹脂アルミ窓を採用しています。
樹脂サッシも検討しましたが、フレームの太さがデザイン上のネックとなりました。
当時は防火トリプルもありません。
小窓はペアガラスとし、防火シャッター設置が可能であればトリプルガラスも選択可能。
そんな感じでした。
ガラスに関しては、防火シャッターを設置しない限り網入りとなります。
網入りガラスって、ガラスが熱い分中空層が少ないんです。
その分、断熱性能は落ちます。
日射取得0r日射遮蔽の選択は、防火認定の関係で不可となっていました。
ガラススペーサーも非防火であれば、樹脂が可能。
防火であれば、アルミのみ・・・。
当時の選択はどうだったのか?
日の差さない環境です。
外気温は7℃ちょっと。
室内温度は21℃
エアコンの設定温度は22℃になっていました。
朝10時過ぎの1階LDの窓は、こんな感じです。
空気層12mm/アルミスペーサーの小窓です。
コールドドラフトも見えます。
でも20℃位はあるんですよね。
こっちは掃き出し窓です。
空気層16mm/樹脂スペーサー仕様です。
こっちは21℃、少しだけ温度が上がっています。
サーモ画像は白>赤>緑>青>黒と高温から低温を色で示します。
窓に日射が当たっていれば、まったく違う絵になっていたでしょう。
画像右上は、エアコンと温風です。
それほど高い温度にはなっていません。
温熱環境の悪くない家であれば、エアコンがガンガン回る事なんて、そうそうありません。
エアコン一台で快適でしたよ。
posted by Asset Red
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