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OB宅にお邪魔してお話を聞いていると、こんな事を言われます。
「以前に比べて、隙間風が増えた気がする。」
「お風呂に入っていると、肩の当たりがスースーする。」
こんな場合、大抵は引違いサッシが原因です。
構造上、引違いサッシって隙間が多いんです。
第3種換気システムを採用するケースが多い弊社の場合、建物内は外に比べて負圧になります。
隙間があれば、外気がそこから侵入します。
冬であれば冷たい空気が入ることになります。
本来であれば、自然給気口から入る筈なんです。
でも給気口には厚さ40mmの花粉フィルターが取付けてあるので、空気が入りにくい構造になっています。
そして引違いの隙間から入ることに・・・。
しかも隙間の面積が小さいため、風速が早くなります。
結果、冷たく感じることになってしまいます。
口を窄めて息を吐くと冷たく感じるけど、大きく開けて息を吐いても冷たく感じないのと同じです。
ご入居して1~2年目は、あまりの暖かさに感動するそうです。
でも、いずれ普通に感じてしまいます。
だんだん感覚が鋭くなり、寒さに対して敏感になるんだと思います。
隙間風の冷たさが気になって仕方ありません。
そして、先程のセリフが口から出ることになります。
「おそらく2年目くらいに、隙間風を感じることになると思います。」
お引渡し立ち合いの際に、引違いサッシを指さしてお伝えするようにしています。
「クレセント回りと上下のレールとサッシの取合い部分辺りが冷たく感じる筈です。」
でも、大抵の方は覚えていません。
「そうだったかしら・・・。」
お風呂のケースはあまりありません。
極力、嵌め殺し窓を設置するようにしているからです。
裸に隙間風は堪えるでしょ?
でも網入りガラスを嫌がり、防火シャッターの設置をする方もいるので・・・。
いずれにしても、対策はひとつしかありません。
換気システムの風量を抑えることです。
弊社では、0.5回/h換気を徹底しています。
でも、実際には0.35回/h程度で問題ありません。
「隙間風が冷たく感じる場合は、風量を落としてください。」
これで、大抵は解決します。
でもこの手の不満が解決しない家って、意外と多いようですね。
こんなアンケート結果があります。
5年以内に新築した先輩家族1000人に聞いた結果です。
Q.住んでみて不満に感じたことは?
暖かい家を求めて新築した筈なのに、寒さが気になる家が多いなんて不思議ですよね。
でも、暑さ・寒さや乾燥・隙間風は瑕疵に当たりません。
無償是正を求める事は出来ないんです。
posted by Asset Red
住所:東京都練馬区北町2-13-11
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