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練馬・板橋は、雨模様、でもすぐに止みそうです。
このところの晴れ続きで、空気は乾燥しています。
ちょうど良かったのかもしれません・・・。
只今、ご近所の雨漏りを修理中。
この写真は、軒天に穴を明けて撮ったもの。
写真のように床下地が腐ってしまい、ベランダの床がブカブカになっていました。
笠木天端からの漏水と思われます。
築20年以上の大手ハウスメーカーの建物です。
残念ながら、既に無くなってしまいました。
さすがにお金が掛かっていて、ベランダ内部も乾式タイル仕上げです。
でも、このタイルが逆に仇となりました。
立ち上がり壁の軸組も腐食している為、交換しなければなりません。
その為には、タイルとその下地のサイディングを剥がす必要があります。
きれいに剥がして、再利用・・・。
そう出来れば良いんですが、そうはいきません。
サイディングはバラバラ、タイルも欠けてしまいます。
おまけに、このタイルは既に廃盤となっています。
欠けたタイルの代わりはないんです・・・。
タイル&ベースサイディングを剥いでみると、色々な事がわかりました。
➀透湿防水シートではなく、アスファルトフェルトが貼られていました。
まだ乾ききってはいません。特に問題はなさそうです。
写真は、ベランダ側の防水紙を剥いだ状態を撮りました。
防水紙と通気胴縁ではありません
②そう、外壁合板は内外ともに張られていません。
③いかも軸組には、45×90(筋交い材)が平に使われていました。
ここに防水紙を貼り、内外に胴縁+ベースサイディング+乾式タイルという納まりです。
どうりで、アルミ笠木の巾が小さい筈です。
予算の関係なのか、デザインの為なのかはわかりません。
初めて見ました・・・。
天端は、防水紙を貼った上に笠木が取付けられているだけです。
笠木同志の接続部にあるシールが劣化すれば、当然雨水は侵入します。
今回の場合は、手摺壁に設けられた開口部分から侵入した模様。
でも、幸い軒の出が大きいんです。
これが幸いしたと思います。
作業中パラッと小雨が降って、すぐ止みました。
この間、作業中の私達は、ほぼ雨に濡れていません。
最近流行の軒ゼロ住宅であれば、笠木からの漏水が躯体を腐らせていたかも・・・。
考えただけで恐ろしいと思います。
コストを掛けたくないと、お施主様は言います。
ベランダの中だから、タイルを貼る必要もありません。
少し変わった納まりを採ることにしました。
ベランダ笠木からの漏水って、結構多いですよね。
でも、良く考えてみれば当然だと思います。
水平部分に侵入した雨水は、どこにも流れません。
釘穴や防水紙の継ぎ手から、躯体内に沁み込んでしまいます。
根本的な対策をとらなければ、いつか必ず雨漏りは起こる筈・・・。
築30年で建替えれば問題ないけど、その先も住み続けるのであれば・・・。
従来の納まりでは、問題アリだと思います。
真剣に考えなければいけません。
posted by Asset Red
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