blog
今日も練馬・板橋は春のような陽気です。
空も曇っていて、いかにも春って感じかな?
ベランダの漏水修理の現場、予想外に手間取っています。
漏水の原因箇所は特定できました。
腐朽した部分の交換も完了。
でも、アルミ笠木がなかなか外れないんです。
弊社では、LIXILもしくはYKKapのハンドレール&アルミ笠木を採用しています。
私自身も、ほぼ両者を使い続けてきました。
でも、こちらのお宅で使っているのは新日軽です。
飾り格子を外した状態を撮ってみました。
残念ながら、使った事がありません。
困りました、外し方もわかりません?
いつもであれば、見れば大体わかるんです。
でも、今回はわかりません。
飾り格子部分のキャップを外して、中を覗いてみました。
支持金具の爪が笠木のレールに掛かっています。
これを外せば、笠木は外れると思います。
でも、その前にハンドレールを取らないと・・・。
いつものトップレールであれば、ネジがあります。
ここを回せば、レール受け柱のカバーが取れるんです。
でも、ネジらしき物は見当たりません。
まさか、笠木ごと上に引き抜くんじゃないよね?
トップレールが怪しいんですよね。
上下2つのパーツに分かれそうです。
ここに、マイナスドライバーを挿し込んでみました。
おっ、パカパカする。
隙間を拡げ、バールを挿し込み、力を入れてみました。
やった!外れた。
レール受け柱の柱頭にナットがあります。
これを外すと、無事レール受け柱を取る事に成功です。
笠木を取るのは簡単です。
バールを使い、力任せに取り外せばいいんです。
再利用は考えませんでした。
既に傷だらけだし、納まりに不安があったんです。
笠木を外すと、支持金物が出てきました。
金物近くの防水紙に錆びが目立ちます。
どうやら、ココが雨水侵入口のようですね。
笠木とレール受け柱の接合部には、ゴムパッキンが入っていました。
でも、このパッキンが劣化していて、穴が明いていたようです。
取引先に電話して、元新日軽の社員に話を聞く事も出来ました。
シールを10年毎に行わないと、そこから雨漏りが発生する事が多いとの事。
確かに、そんな納まりをしていました。
そして建築側も、侵入した雨水を排出する納まりになっていません。
侵入した雨水はFRP防水の下地合板に吸い込まれ、合板と躯体を腐朽させていたようです。
長期で考えた場合、雨水の侵入を外皮で止める事は難しいと思います。
その時に効いてくるのが、侵入した雨水を速やかに外に排出する防水層と通気層です。
今回の場合、防水層&通気層は機能していました。
但し、FRP防水との取合い部で防水紙の重ねが不十分でした。
ここから躯体内に水が入る納まりになっていたんです。
残念で仕方ありません。
そうそう、ビス穴及びビスの留まっていた木材は傷んでいませんでした。
やっぱり、アスファルトフェルトって釘穴シール性が高いんですね。
posted by Asset Red
住所:東京都練馬区北町2-13-11
電話:03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分