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改めて防蟻・防腐処理に関して、資料を集め始めました。
色々な資料があるもんです。
各々が、ご自分の主張をアピールする為に様々なエビデンスを活かしています。
例えば、こんな資料を見付けました。
樹種別耐蟻性の比較をイメージしていると思われる資料です。
インパクト大きいですよね。
間違いはありません。
樹種による耐蟻性の違いは、確かにありますから。
でも国産針葉樹であれば、樹種の違いよりも、芯持ち材であるか辺材であるかの違いの方が大きいと思います。
ホワイトウッドは、耐蟻効果の小さい木材ですが、辺材である事も影響しています。
檜やヒバも、芯持ち材であればもう少し食害が少なかったと思います。
ご存知ですか?
シロアリにも食べ物の好き嫌いがあります。
チョコレートが好きな子がいれば、甘いものが嫌いな子もいます。
カレーライスは好きだけど、ラーメンはキライ!
そんな人だっていると思います。
食べるものがたくさんあってチョイス出来る状況であれば、好きなものを食べ、嫌いなものは食べません。
でも食べるものがなければ、嫌いなものでも食べると思います。
食堂に入ったら、好きなものが無かった時、わざわざ店を出て、他の店を探しますか?
家に巣を作ったシロアリは、家の中にある食べ物の中で、食べられるものを探します。
当然、好きなものから食べる筈。
でも好きなものが無ければ、嫌いなものを食べます。
資料の実験も、長期間続ければ、全ての資片は食害されていたと思います。
防蟻処理された木片も同様です。
ACQは非忌避性で遅効性の防蟻剤です。
食べてもすぐにシロアリは死にません。
忌避性もないので、おいしそうではないけど、毒とは思いません。
食べるものがなければ食べるし、死ぬまでの間は食べ続けると思います。
言いたいことはわかりますが、あまりにも一方的な伝え方と言わざるを得ません。
樹種による被害の違いは明らかにあります。
でも、どの樹種であっても、食害がない訳ではない事も、明記した方が良いのでは?
そう思いました。
posted by Asset Red
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