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今日は第3火曜日の為、アセットフォーはお休みです。
昨日に引き続き、住宅の隙間と換気量について書かれた文章をご紹介します。
強制給排気方式(第1種換気)では、機械による換気量に温度差による自然換気量が加わり、換気量が多くなります。
従って冬季には、隙間換気と合わせて必要な換気が得られるように、機械の換気量を制御できるよう配慮します。
上図は床面積120㎡、住宅の換気回数0.5回/h相当の強制給排気の換気設備を動かした時に、機械換気量に加えられる隙間換気量を概算したものです。
住宅の隙間面積には局所換気設備等の隙間を含んでいませんが、実際に生活している時には、それら設備の隙間もあり、気密測定による相当隙間面積(C値)より隙間が多い状態です。
強制給排気方式では、そのような生活状態での隙間が床面積当たり2.0㎠/㎡の住宅において、例えば室内20℃/外気-5℃で内外温度差25℃の時、54㎥も隙間換気が生じます。
これは、この住宅の換気回数0.2回/hに相当します。
つまり、機械換気量を換気回数0.3回/h相当まで抑えると、隙間換気量と合わせて0.5回hを確保出来ることになります。
このように隙間からの換気を予測し、上手に各室への給気バランスと全体換気量のコントロールを出来るようにする事が大切です。
とは言っても、居住者側にここまでの事をお願いするのは少し酷ではないかと思います。
外気温と室温の差から隙間による換気量を読み取り、その分換気システムの風量を落とすなんて芸当が出来る方はかなり限られると思います。
だったら、予め季節ごとの隙間からの換気量を計算し、その分換気システムの風量を落とすようにした方が良いと思います。
CO2センサーをプレゼントしておけば、常時これを見て戴けます。
濃度が高い場合は換気風量を上げて貰う。
そんな習慣がつけば、より安全だと思います。
簡単に換気風量の調節が出来るシステムを設置するのが、前提条件ですけど・・・。
上記文章は、以下の書籍より一部を転載させていただきました。
北の住まいの熱環境計画 2015(第2版)
(一社)北海道建築技術協会 刊
建築断熱施工技術者向けの書籍です。
やっぱり『私達がしっかりしないと駄目!』という注意喚起のための文章なのかな?
posted by Hoppy Red
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