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今回も、木の話を書きたいと思います。
木を加工(製材)したものを木材と言います。
木と木材の効能には色々あれのすが、双方の違いはそれほどありません。
例えば調湿性です。
どちらも、周りの温湿度に合わせて水分を出したり、吸ったりする性質を持っています。
空気と比べて湿気を蓄える能力が圧倒的に高いので、壁や天井・床などに木材を使う事で、室内の湿度を快適に保つ事が可能です。
就寝時にビニールクロスの部屋では人の呼吸や発汗で湿度が上がりますが、木材で仕上げた部屋では湿度上昇はゆるやかになります。
ビニールクロスを貼った部屋では、水分を吸収しない素材が表面を覆っている為、湿度上昇を抑えることが出来ません。
でも木材で仕上げた部屋では、木材の呼吸により湿度が低く抑えられています。
そして湿度を保つことで、ダニや細菌の繁殖を抑制する効果も期待できるんです。
ダニの糞や死骸は、気管支炎やアトピー性皮膚炎などのアレルギー性疾患を引き起こす原因のひとつです。
畳やカーペットを木材フローリングに変えるだけで、ダニの数は激減するそうです。
ある実験では、1.0㎡当たりのダニ数が約78%も減少したとか・・・。
そもそも、木材の持つにおい成分にもダニの行動を抑制する効果があるそうです。
化学薬品と違い、自然由来の成分ですから小さなお子さんがいる家庭でも安心です。
これらは木材に含まれる数パーセントの精油の働きです。
その含有量は樹種によって異なりますが、発散されるにおい成分は主としてテルペン類です。
テルペンは植物体内で生合成で作られます。
その代表的な成分であるα-ピネンは、人に森林浴効果をもたらします。
植物自身にとっては、外敵を防ぎ自身を守るための大切な物質(フィトンチッド)の一つと考えられています。
テルペンは天然に広く存在しています。
松の木に含まれるテレビン油。
オレンジの皮に含まれるオレンジオイルが有名です。
家にいるだけで森林浴ができるなんて、木材を使った内装ってお得ですよね。
posted by Asset Red
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