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今日の練馬・板橋の空はドピーカン
気持ち良いくらいに、晴れ渡っていました。
でも風が強くて、とにかく寒いんです。
Tシャツの上に長袖の作業着を羽織ったくらいでは、日向でもない限り立っていられません・・・。
ポケットの中のペットボトルをカイロ代わりにしていました。
『FPの家 K邸』
雨のせいで1日延期したコンクリートを打設しました。
朝一番、ガードマンに誘導されて生コン車が入って来ました。
まず最初に行うのが、レミコン納入書の内容確認です。
生コン?レミコン?という方も多いと思います。
簡単に説明させてください。
生コンとは生コンクリートの略語です。
日本工業規格(JIS)の『コンクリート用語』では、レディーミクストコンクリート(略してレミコン)と呼ばれています。
生コンをひとことで定義すれば『整備されたコンクリート製造設備をもつ工場で製造され、施工現場に配達されるフレッシュコンクリート』となります。
従来の『現場練りコンクリート』の対義語です。
また練混ぜ直後から、型枠内に打ち込まれて、凝結・硬化に至るまでの状態にあるコンクリートを、『フレッシュコンクリート』というそうです。
(私は、言ったことがありません・・・。)
ちなみにフレッシュコンクリートが固まると硬化コンクリートと呼ぶそうですが、これも私はいた事ありません・・・。
話をレミコン納入書に戻したいと思います。
現場名・コンクリートの種類・呼び強度・スランプ値を確認し、事前に貰っている配合計画表と差異がないかどうか比べます。
そして、プラントの出荷時間も確認します。
実は雨天で打設日を延期したため、いつものプラントを利用出来なくなってしまい、急遽別のプラントに変更していました。
いつもより、遠くにあるプラントです。
道路が混む時間帯でもあり、少しだけ心配もありました。
コロナの影響で、道路が空いていたのもラッキーだったかも?
予定していた時間よりも、短時間で運んでこれたようです。
これなら、余裕で決められた時間内に打設を完了できそうです。
次に行たのが、コンクリートのコンクリート品質検査です。
生コンをネコに1杯分けてもらい、それぞれの検査を行いました。
①1番有名なのが『スランプ試験』だと思います。
写真中央にある砂山みたいな物が、スランプコーンに生コンを詰め、上に引き揚げる試験の結果です。
生コンの広がり方により、軟らかさを調べます。
スランプ値17cm/フロー値29×29cmという結果となりました。
②そして地味に行う、外気温度&試料(生コン)温度の測定です。
写真右側手前にある温度計が見えるでしょうか?
外気温度12℃/試料温度15℃となっていました。
③その奥に見える青い装置が、空気量を測る測定器です。
空気量4.7%という結果となりました。
④そして、その隣の測定器で塩化物量を測ります。
平均0.04kg/㎥という結果となっています。
⑤写真左側にある6本の円筒は、供試体と言います。
7日後に3体、そして28日後に残りの3体を圧縮機に掛けて破壊し、それぞれの強度を測るための試験体です。
採取した生コンを練り、①~④それぞれの試験を行い、⑤の供試体を6本製作、後片付け・清掃を行い、締めて30分というところでしょうか?
私は、隣で試験の成り行きを見守るだけなんです。
①~④の結果を確認した上で、打設スタートの合図を出します。
いよいよ、打設開始です。
ポンプ車の後ろにある投入口に、生コンを投入します。
縦に長い現場です、ポンプ車を使い生コンを圧送します。
長いホースを器用に振り回し、腰元にあるコントローラーで生コンの量を調整しつつ、流し続けるオペレーター。
黒い型枠に引かれた白いラインが見えるでしょうか?
この線に合わせて、コンクリートを打設します。
建物中央付近には、所々に写真〇内のようなマーカーを設置し、これが埋まるレベルに打設しています。
足元は悪いし、腰痛めないのかな?
いつも心配になります。
今回のメンバーは3人です。(私とガードマンは含みません。)
アルミトンボを使い、打設面を平らに均す人。
振動棒を使い、生コンの空気を抜きコンクリートをしっかりと充填する人。
そしてオペレーターです。
これが振動棒です。
引き金を引くと、棒の先端が振動します。
棒の先端を打設したコンクリートの奥に挿し込み、手前に引きながらコンクリートに振動を与えます。
やり過ぎるとコンクリートと水が分離すると言うし、足りなければコンクリート中に空気の泡が残り空隙になってしまいます。
棒の引き際が重要らしい・・・。
経験者に頼るしかありません。
学校の砂場で見掛けそうな、道具が中央にあるでしょ?
アルミトンボと言います。
これを打設面に当て、真っすぐ引けば表面が平らに仕上がります。
言うほど簡単ではありませんが・・・。
細かい部分は、金鏝を使います。
特に水抜栓の回りは、金鏝を使ってていねいに押さえなければなりません。
隙間があればシロアリの侵入口になってしまうし、擂鉢上に仕上げておかないと雨水が縁に残ってしまいます。
コンクリートが多少、上に残ってしまっても、養生テープを貼ってあるので大丈夫!
剥がせばきれいになるんです。
4台目のコンクリート打設が終了しました。
ここまでの打設量は9.0㎥です。
小型車しか進入出来ないので、時間ばかり掛かってしまいます。
5台目のコンクリートは、外周部や地中梁部の増し打ち部分に打設しました。
増し打ち部分への打設が終われば、残りのコンクリートの面積を測れば必要なコンクリートの量がわかります。
早速面積を測り、必要量を算出しました。
でも、これをそのまま注文する訳にはいきません。
ポンプ車のホース中にある分を差し引かなくてはなりません。
およそ0.2㎥あるそうです。
この分を除き、1.0㎥の生コンを最終注文しました。
敷地めい一杯に建てられている為、建物廻りに歩くスペースはありません。
敷地奥から打設を始め、手前に戻りながら仕上げていきます。
いよいよ最後のアルミトンボ掛けが終わりました。
打設工事、完了です。
道路では、ポンプ車がアームを収納していました。
電線が近いので、引っ掛けないように慎重に作業を進めます。
結局、生コン車×6台分で合計12.25㎥のコンクリートを打設しました。
作業完了は12時ちょうど、ゆっくりとお昼が食べられそうです。
中断
午後は風も納まり、割と穏やかな陽気となりました。
打設面の水が引くのを待って、最後の鏝押さえを始めました。
手に金鏝を持ち、足にプラスチックシューズを履いて作業に当たります。
この『カンジキ』みたいな道具を履くと、コンクリートに沈まないんです。
打設時と同じように、奥から手前に戻りつつ、足跡を消しながら仕上げていきます。
4時頃には終わるかな?
後を託して、私は事務所に戻って来ました。
明日から型枠工事に移行します。
先行スリーブやアンカーボルトの設置も行います。
天気が続くのを願って、テルテル坊主でも作ってみようかな?
posted by Asset Red
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