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昨日は暖かかったですね。
このまま、夏に向かって暑くなるのかな?
それとも、まだ寒い日があるのかな・・・。
GWシーズンになると、シロアリの群飛が見られるそうです。
シロアリ、怖いですよね。
良い機会ですから、木材と木材劣化に関する基礎的な知識を共有したいと思います。
随分前に(財)日本住宅・木材技術センターが発刊した、大規模木造建築物の保守管理マニュアル -材料・施工・維持保全-からの抜粋となります。
何回かに分けて、ご紹介することになると思います。(ご覚悟を・・・。)
1.木材
①木材は再生可能な資源である。
木材は、樹木が二酸化炭素を固定した結果として、自然の恵みとして提供された材料である。
樹木として生育しているときは、大気中の二酸化炭素を吸収して、地球の温暖化を防いでおり、再生可能な資源である。
木材には、針葉樹と広葉樹の2種類がある。
建築物の構造用に使われるのは一般的には針葉樹が多い。
また樹種は多様で、その性質は樹種ごとに大きく異なる。
②木材には針葉樹と広葉樹の区別があり、針葉樹は仮道管を広葉樹は道管を持っている。
木材を観察すると、無数の細胞が集合しているのが分かる。
この細胞は、細胞膜と呼ばれる硬い部分と、細胞内腔と呼ばれる空洞になっている部分からなり、この細胞膜が木材の強さの秘密で、細胞内腔の存在が木材の軽さや加工のしやすさの秘密でもある。
細胞が連なって組織を作っており、このうち、樹木の上下方向(繊維方向)にある組織が、針葉樹では仮道管、広葉樹では道管と呼ばれるものである。
これらの組織があることで、木材の繊維方向の水の通りを良くしている。
道管は管が上下に通じ合っているのに対し、仮道管は斜めの仕切りがあり、そこに壁孔と呼ばれる穴が生きているときは開き、死んだときは閉じる仕組みになっている。
壁孔が閉じていることが同じ密度で、一般に針葉樹の方が広葉樹よりも腐りにくい原因のひとつとなっている。
他に中心から外側(放射方向)に放射組織があり、繊維方向ほどではないが一定の水の通りを保証している。
③木材は、早材・晩材の区別を持っている。
温帯地域では季節変化があり、冬の時期は生物の活動は停止または停滞している。
このため樹木の生長も年周期があり、春から夏は生長が活発で材の色が薄く早材と呼ばれ、夏から秋にかけては生長が緩やかで材の色が濃く晩材と呼ばれている。
晩材と早材の境界を年輪と言っている。
南洋材など四季のない地域の木材には年輪がない。
続く・・・。
posted by Asset Red
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